天才 ページ14
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季節は秋が過ぎて冬が到来した12月
寒い寒い寒空の下で私は脚を出してハイヒール
を履き春夏物のカタログ用スチール撮影をしている
だから足元はとってもトロピカーナの夏仕様
「びえーくっしゅん！」
「おまっ、汚ねーな、
も少し可愛くくしゃみくらいしろよ」
ずる…ずるずる…ちーん
箱ティッシュを小脇に抱えてレジ袋をひっさげ
ながら足先はポーズを決める
「あ、そうだ
今日からこの前の仕事解禁で、雑誌と看板
でてるから」
「うわっ見たい見たい！」
「かなり良いのが出来ちゃたぜ…やっぱり
おれ、天才」
「···」
撮影の帰り道近所の書店でファッション雑誌を
パラパラめくる
「あった···」うわっ、何これ
この広告の相葉さんは"大人"で"色気"で魅せる
って感じで、カッコいい男
この貴金属売れそう
だって欲しいとおもっちゃう
嵐の相葉さんって太陽みたいな人って感じ
だったからちょっとびっくりだわ
谷山さんに天才ってラインを入れて
1冊買って帰ると
アパートの前に雪だるま位の
塊がうずくまってる
「こんなところでなにやってんすか？」
「あ、Aちゃんお帰り、おでん食べよー」
はぁとため息一つこぼして
「どうぞ、入って」と部屋に入れた
「お邪魔しまーす」と慣れた様子で手を洗い
炬燵に入り漫画を読んでる
受け取ったおでんは冷たくて
「一体何時からあそこにいたの？
こんな寒空の下で···
風邪引きやすいんでしょっ
風邪ひきますよっまったく···」
「へへへ、またAちゃんに叱られた」
「別に叱ってなんていませんよ、呆れて
いるんです」
温めたおでんを取り分けてビールと一緒に渡す
「ありがとう〜さぁ、食べよー(笑)」
相葉さんは圭くんの店にも横ちゃんと一緒に来たりスタッフさんと来たりしてるけど、
私が居る日にばかり来る訳じゃ無いから
お店ではあんまり会ってない
酔っ払って転んで怪我して家に連れて来てから
相葉さんはこうして家に訪ねてくるようになった
「Aちゃんちって落ち着くんだよねー」
「人の家をおばあちゃんちみたいに言わないでよ」
「あ、それだ！ぐふふっ
おればあちゃんこだったからかな〜」
「私は相葉さんより一回りも年下ですっっ」
「わかってるよ〜(笑)
Aちゃんは安心感を与えられる子って
意味だよ、ねっねっ」
「それ、誉めてるつもりでしょうけど
誉められてる気まったくしませんから(笑)」
あれから何だか不思議な関係が始まっている
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ピカンチ★(プロフ) - ひろさん» 初めまして！大好きと言っていただけてうれしいです。私もこの作品の二人好きです。楽しみに読みにきていただけるように頑張りますね、コメントありがとう (2021年1月24日 22時) (
レス) id: 8c079158e1 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 初めまして。この作品大好きです。これからも 楽しみに読ませていただきます。 (2021年1月24日 21時) (レス) id: c60b3962ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピカンチ★
| 作成日時：2021年1月19日 10時
