一喝 ページ36
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父が不機嫌な顔で
「なんで、テレビに出てる君とうちの娘が
付き合うなんてことになったんだ？」
母も横でブンブン頷いてる
私が説明しようとしたら父は
「相葉さんに聞いてるんだ」と言う
「Aちゃん、おれ説明するから」
安心させるようににっこり微笑んだ
「圭さんのお店に仕事先の方と行ったのが最初の出会いで──────」と出会った経緯から話だした
父は腕を組んだまま不機嫌な顔して聞いている
そして
「順序が目茶苦茶で申し訳ありませんが、
Aさんのお腹に僕たちの子供がいます」
そう彼が告げた瞬間父が立ち上がり
相葉さんの胸ぐらを掴んで
「てめぇ、よくもうちの大事な結婚前の娘に
手をつけやがったな!」
母と私で必死に父を引き離す
「ごめんなさい相葉さん!お父さん！も止めて！」
「大切なお嬢さんを結婚前に妊娠させた事は
申し訳ありません」
床に手をついて頭を下げる相葉さん
私も横に並んで頭を下げた
お母さんが
「相葉さん··頭を上げて？これからのこと
キチンと聞かせて？
いいわね、お父さんも！」
母に諌められた父は憮然としてドカッとソファーに座り直した
私と相葉さんももう一度座り直し
相葉さんがこれからの事を話した
「順序が後先にはなり、お怒りも承知していますが、
産まれて来る子供の為にも、
どうか二人の結婚を許してください」
また頭を下げたから私も下げた
「お父さん、お母さん、私彼の事が好きなの
側にいたいの···
彼の仕事や環境を考えると私も怖い···
それでも、この子を産みたいの
お父さんお母さんに迷惑はかけない
だから、許して下さい」
「A何を言ってるの？
私に孫を抱かせないつもり？
お父さんもいつまでも拗ねてたらAが
帰って来てくれなくなるわよ？」
「Aちゃん、赤ちゃんできたのかい···」
奥からおばあちゃんが出て来た
「あ、おばあちゃん、うるさくしてごめんね？」
「あら〜相葉ちゃんにそっくり」
「あ、初めまして、相葉雅紀です」
「あー、そうかい相葉さんかい」
「お義母さん、ご本人よっ」
「ひゃ〜本人かい？長生きしてたら良いこと
あるもんだね
私ゃ相葉ちゃんが一番好きなのよ
Aちゃんは趣味がばあちゃんと一緒だわ
圭介、いつまでもへそ曲げずにちゃんと祝福してやんなさい！」
おばちゃんは父を一喝して出て行った
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ピカンチ★(プロフ) - ひろさん» 初めまして！大好きと言っていただけてうれしいです。私もこの作品の二人好きです。楽しみに読みにきていただけるように頑張りますね、コメントありがとう (2021年1月24日 22時) (
レス) id: 8c079158e1 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 初めまして。この作品大好きです。これからも 楽しみに読ませていただきます。 (2021年1月24日 21時) (レス) id: c60b3962ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピカンチ★
| 作成日時：2021年1月19日 10時
