魔法 ページ17
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お店に到着した私を見るなり、
「こりゃ酷いわね…」って呟くとさっそく
ブースに案内されて素っ裸に紙パンツ履いて
ガウンに着替えたら
まずは脚からねってマッサージから始まった
私はこの店の事を何も知らずに来たけれど
ここは紹介者がいないと入れないサロンで
オーナーは谷山さんの元奥様で峰山凉子さん
夫婦ではお互いがワガママ過ぎて破綻した
けれど、友人としては最高の相手なんだって
私には大人な関係すぎて、理解できなかった
けど、凉子さんは
「無理に知らなくていいのよ、こんな気持ち…
だけどね、人と比べたりしても無意味なの
だってあなたはあなたしか居ないんだから
想うままでいいのよ」
なぜ、凉子さんがそんな風に言ったのかは
分からないけど、
ちっぽけなプライドも外聞もあの感じの悪い
彼女のことも気にしても無駄なのよって言われ
たみたいに気が楽になった
施術後にハーブティを淹れてくれて、
ここに月に一度通うようにと約束させられた
「谷山の紹介だし特別サービスにしてあげる」
「ありがとうございます」
ショウウィンドウに写る自分の姿は朝みた
酷い姿の欠片もなくて
うえを向いて顔を上げて歩ける
そんな気分に代わっていた
凉子さんも谷山さんと同じ魔法使いだ
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夜はお店だから帰って片付けたら準備をしよ
角を曲がると雪だるまが···
昼間に来てるなんて今まであったのかな···
ちょっと驚きながらも
そばに寄り横に座ってみた
顔を上げた相葉さんはホッとしたような
怒っているようなそんな表情で
「肉まん買ってきた···食べよ？」
「ん…じゃあ梅昆布茶淹れてあげる」
受け取った肉まんは冷たくて···
「一体何時から待ってたの？
昼間にあんなところでうずくまってたら
見つかりますよ···」
炊事場で薬缶に火をかけながら言う
すると側に寄ってきて
「見つかったらどうなるの？」
なんて分かり切った事を聞く
「そんなこともわかんないの？」と答えれば
「教えてよ···Aちゃん」
後ろから抱きしめられた
「もう、二度とここに来れなくなるよ？
それでもいいの？」
ゆっくり振り向いて見つめて私より背の高い
彼に私からキスをした
かけた薬缶の火を止め
そのまま雪崩れ込む様にベッドに連れてきた
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ピカンチ★(プロフ) - ひろさん» 初めまして！大好きと言っていただけてうれしいです。私もこの作品の二人好きです。楽しみに読みにきていただけるように頑張りますね、コメントありがとう (2021年1月24日 22時) (
レス) id: 8c079158e1 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 初めまして。この作品大好きです。これからも 楽しみに読ませていただきます。 (2021年1月24日 21時) (レス) id: c60b3962ed (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2021年1月19日 10時
