白雪姫 snm3 (ページ31)

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色気の最年長ページ31

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20××年22歳

去年を振り返ると怒涛の如く過ぎたと思う

試験も終わり、ひと段落ついた

３年目延期になっていた生配信も決まった
世の中も徐々に平常に向かってる

4月期のドラマも決まった
アリーナツアーの時より、検討を重ねていたドームツアーも、決まった
しかし、シンガポール公演の滝沢歌舞伎は滝沢くんの退社により立ち消えになった

この時走った衝撃はグループ内だけでなく外、特にジュニアたちの動揺は計り知れなかった

しかし、私たちがオロオロする訳にはいかない

先輩方も後輩のケアに動いている

心配なのは片腕と自負しているふっかさん

思い悩む姿は度々みられた

それを支えるのはひーくんで、やぱっり頼れる兄組

屋上に行くとふっかさんが空をみてた

「なにかいいものみえますか？」

「ん？あぁ、Aか」

「めずらしいね、ここに来るの」

「そうね、ちょっと考え事してた」

「ねぇ、ふっかさん？滝沢くんについて行きたいなら行ってもいいよ」

「え？行かないよ、俺はスノーマンに一生をかけたから」

「そっか、変なこといってごめん」

「Aにさ、俺謝んなきゃいけないことあんだ」

「なあに？」

「永瀬にAを守りたいなら別れてくれって言った」

「…そっか」

「怒んないの？」

「怒らないよ、それって何か理由があったからでしょ？」

「でも、俺何も守れてねーなって…永瀬のことも」

「私たちにしか分からないグループのことがある様に紫耀兄達にしか分からないことがあるんだよ、そして譲れないものがあった
それに、みんな大人だから、人生考えた時道が同じであり続けるのが難しかったってことなんだよ

それは滝沢くんも一緒だとおもう
ジャニーさんの想いを継承したい滝沢くんとジュリーさんの経営理念が違ったってことだよ、きっと」

「Aも大人になったね…ふっかさん、なんか寂しいよ」

ふふ、よしよしってハグすると抱きしめ返されて

「お前に好きな男できたらAを全力で応援するから
だから、幸せになれる男みつけろよ？

居なかったら、俺が幸せにしてやるから俺んとこおいで」

ふっかさんの瞳は少し潤んでて色っぽいと思った

ふっかさんの潤んだ瞳を見上げて
「うん、ふっかさん、守ってくれてありがとう
ずっと苦しんでたのに、気づかなくてごめんね…」

「やっば、この距離ちゅーしちゃいそ、してもいい？」

「いいよ、っていってもしないくせに」

ふふふ、いつもの二人に戻った