【TOP4】牛沢びいきの+1【ゲーム実況者】

わかりやすい ページ29

牛沢「え、距離近くね？」


あ、声に出しちゃった…。

まだ、心波は帰ってきてないけど、

いい大人がこんなセリフを…お恥ずかしい…。

というか、ほんとに近い。

歌い手のめいちゃん？と仲良いのは知ってるし、

ワンマンライブにゲストで呼ばれているのだからお仕事だし、

そりゃ若いんだからTikTokとか

俺らみたいにSNS用の写真や動画は撮るわけだし…。


「ただいま〜。」
牛沢「ぁ…おかえり。」


噂をすればだ…。

俺、まだ心落ち着いてないのに。


「…眠いの？」
牛沢「ん？」
「いや、元気ないなって。」
牛沢「そうか？いつも通りだけど。」
「あ〜、じゃあ勘違いか。お風呂入ってくるねん。」
牛沢「おう。」


言えない。

年下の彼女に、「嫉妬した」とか

言えない。

てか、年齢関係なく言えないわ。

向こうは仕事してきたっつうの。

とりあえず、晩ご飯温めなきゃ。

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「いただきまーす。ありがとね、いつも。」
牛沢「ううん。」


やっぱり、元気ないような気がする。

まあ、女の勘ってやつなんだけどさ。


牛沢「ライブ、楽しかった？」
「ん？うん、相当ね。」


あ、ちょっと、わかったかも。


「めいちゃんがさーーーで笑」
牛沢「うん。」
「あと、めいちゃんからーーーしてきたの笑」
牛沢「ぅん…。」
「めいちゃんとのツーショ撮る時に」
牛沢「……。」


わかりやすい。

わかりやすいほうがありがたいからいいけど笑


「ーーさ、私が一途なの知ってるでしょ？」
牛沢「え、なに、いきなり。」
「嫉妬してる場合じゃねえんだよ。」
牛沢「いや、だってさあ？」


やっぱり。


牛沢「距離近いんだよ、お前…。いや、仕方ないのはわかってんだよ？でもさ…」
「じゃあ、私が帰ってきたときに私のこと抱きしめなよ。」
牛沢「お前そういうスキンシップちょっと苦手だろ？」
「ーーになら、いいんだけど？」
牛沢「…俺よりイケメンな感じやめろ。」
「ね、はやく」
牛沢「はい…。」

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