韓雲孟竜2 yb×in

#fin ページ33

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やっと、言えた



...というか、言ってしまった



ポロポロ出てくる涙はきっと嬉し涙



宏太に言われた言葉が嬉しくて。



｢...男、だよ？俺｣




｢俺だって、男です。｣




座っていた宏太が俺にところに来て、ぎゅーっと優しく抱きしめた



｢...好き。｣




大好きな声でそう囁いた



たまらなくて、嬉しくて、涙が止まらない




｢好きです...こう、た...好き...｣




｢伊野尾.....俺、結婚しないよ。｣




｢でも...子供.....｣



｢大丈夫。俺のいとこがいつか継ぐって｣




｢そ、それで平気なんですか...?｣




｢うん。平気。まだまだ先の話だしね｣




｢軽く見すぎてすよ.....｣




｢じゃあ俺結婚していいの？｣




ちょっと宏太が抱きしめていた腕を緩める

｢い、いやだっ...｣


ぎゅっとくっつき直すと、笑いながらよしよしってまたぎゅーってしてくれた。



｢ちゃんと話聞いてくれてありがとな。


光にもお礼言わなきゃ｣




｢こちらこそです...


そうですね。光くんが何も言ってくれなかったら言えませんでした｣




｢うん.....


伊野尾、これからは俺の秘書、使用人、妻...だな｣



にひっといたずらっぽく笑う



｢つ...!?俺男です！妻ってなんですか！｣




｢いいじゃん、女みたいに弱いし｣



｢なんか...遠慮みたいのがなくなりましたね...｣



｢お前だってちょこちょこためになってんぞ｣



｢...!すみませ...んっ｣




_______
柔らかい唇が重なった


味わうようにはむ、っと甘嚙みをしながら優しくキスをする



｢ん...ぁ...｣



｢ほんと...可愛い。｣



｢っ...恥ずかしいですっ｣




｢何回もしてるのに今更？｣



｢いや、だって...｣



宏太ってこんなにグイグイいう人だったけ？
なんか...王様みたいな...



｢...初夜、だね｣




また顔が熱くなるのがわかった


なんてことを言うんだ


そんなイケメンな綺麗な顔で...



｢これからはたくさんの愛を注がせて。慧｣



こくっ...と頷く以外に何があったのかな



ほんとに、ずるいよ。宏太は。




好き
大好き
愛してる



______これから一生、俺が宏太のモノになれるなら本望です



ふわっと持ち上げられ、白いシーツに下ろされて、耳許で優しく囁いた





｢もうこれは、仕事じゃないよ｣







韓雲孟竜 完

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