#28 ページ30
下のロビーに行くと、光くんがにこにこしながら待っていた
光くんのこと、好きだけど宏太を取られた気がしちゃって若干敵視してる...んだよね。
白い長めのカーディガンなんか羽織っちゃって。スタイルいいし、かっこかわいいし。
なんか、ずるいよ。
「お待たせ」
「ううん!ごめんね出てきてもらって」
「大丈夫。...で、どうした?」
ロビーに移動して、ソファに腰をかける
「薮から何も聞いてない?」
「宏太から...?なにも」
そっかぁと言ってぽりぽりと頭をかく
そんな仕草も可愛い。
きっとこういうところに惚れたんだろなぁ
「薮さ、今21でしょ?来年はもう22じゃん。
で、親父さんがさ、そろそろ結婚させたいって言ってるみたいなんだよね」
やっぱり...そういう話出てるんだ.....
「なんだけど、薮は絶対結婚なんかしねぇってその一点張りなんだって」
え.....そう、なのか.....
「よっぽど光くんといたいんだね」
あぁ、なんてこと言ってんだろう俺。
そんなこと、言いたくないはずなのにさ。
「何言ってんの、いのちゃん。」
「へ?」
「...まだいってねぇのかあいつは...」
まだって...何の話?
「俺、薮と本気で付き合ってなんかないよ。」
___________.......え?
「いいよね、言っても。うん、俺知らねぇ笑」
「え、や、は?どういう...」
「そのまんまだよ。付き合ってない。まぁ...理由は本人から聞いて。
多分それ聞けば、全部わかるんじゃないかな」
全部...?
え、なに?なんもわかんない
「俺が今伝えたかったのは、薮は結婚する気なんてないよーってこと。それ以外はおまけだな笑」
「や、え...?ごめん、話がよくわからない...」
「薮に聞いてみな。ちゃんと。直接言ってくれると思うよ?」
また...聞いてみなって...
聞く勇気がないからこんなになってるのに...
「それだけ。じゃ、俺帰るわ。ありがとう出てきてくれて。じゃーね!」
スクっと立ち上がって、ひらひら手を振りながら光くんは帰っていった
なんだったの...よくわからないんだけど...
てか、え、1年も付き合ってたって...違うの?
わかんないよ...なんなんだよ.....
俺はしばらく1人、ロビーでぽつんと佇んでいた
.
723人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いのおり(プロフ) - 彩華さん» ありがとうございます!楽しんでもらえてすごく嬉しいです!拙い文章なのに...ありがとうございます泣はい!ぜひぜひこれからもよろしくお願いします! (2017年2月1日 0時) (レス) id: 875e7897e5 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - いつもお話読ませていただいてます。私はやぶいのが大好きで、読んでいてとても楽しかったです!文章も上手ですごいと思いました。私も終わってしまうと思うと残念です、またお話書いてください。 (2017年1月31日 21時) (レス) id: 286197156d (このIDを非表示/違反報告)
いのおり(プロフ) - れいらさん» れいらさん、ありがとうございます!!泣 番外編ですか……!書いてもいいんですか……!?そんな事言ってもらえるなんて嬉しいです。ぜひ書いてみようと思います...!ありがとうございます!!! (2017年1月31日 16時) (レス) id: b71e8cca2b (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - いのおりさん完結おめでとうございます!そしておつかれさまです。このお話大ッ好きです。で、終わってしまうと思うと寂しいですね、、、。そこでお願いなのですがもしよかったら番外編書いてもらえないでしょうか!ご検討おねがいします(*。_。)"長文失礼しました。 (2017年1月31日 15時) (レス) id: e4bf6c9d82 (このIDを非表示/違反報告)
青羽(プロフ) - いえいえ!大丈夫ですよ(*^^*)これからも更新楽しみにしています! (2017年1月27日 20時) (レス) id: 0dde14b42b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ