韓雲孟竜2 yb×in

#14 ページ14

結構探し回って、すべて買い揃えた頃にはもう夕方になっていた




｢すみません、俺のせいで遅くなって...｣




｢いや、別にお前のせいとかじゃないだろ。


こんな時間だし、飯外でくってかね？
腹減った｣




｢そうですね、何か食べましょ｣




紙袋やらなんやらをガサガサ鳴らしながら歩いていると、ふと手が伸びてきた



｢え...と？｣



｢なんか持つよ。伊野尾にばっか持たせてちゃ悪い｣



｢これくらいしますよ。社長にもたせられませーん｣



｢いいから、貸せよ。ほら｣



右手に持っていた紙袋類を俺からとりあげて、すたすた歩いていく



｢...お言葉に甘えて。ありがとうございます...｣




｢おう｣




2人でショッピングモールから少し歩いた良さげな和食屋に入り、夕飯とした


あまり大きくはないけど、和を感じさせるお店の内装

カウンターが少しと、座敷と、個室


せっかくだから、ということで個室にしてもらった


なんか、特別みたいでドキドキする


｢ここいいなぁ...雰囲気が好き｣



｢落ち着きますね。でも、こういうところなんか緊張します｣



『失礼致します』



お店の人が入ってきて、丁寧に色々説明され、オススメされたものをとりあえず頼んだ


｢あ、あと、日本酒、お願いできますか？伊野尾は？ジュース？笑｣



｢..なんで笑うんですか。お茶でお願いします｣



『かしこまりました』


といって、お店の人が出ていった




.

#15→←#13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す