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なにかもっと相応しい"玩具"の扱い方はないのか



どうやって結局たどり着く先がひとつしかないのは




......それもこれも綺麗すぎるこのオトコがいけない





先ほど見えた白い肌が脳内にチラつくのを必死に追い出そうとしながら、廊下を歩く。



玄関にほど近い応接間から奥にある俺の部屋に行くまでには、当然たくさんの部屋がある。

兄さんの部屋もあるわけで。



そういえば誕生日プレゼントを渡したいから俺の部屋に寄ってくれ、と言われていた。



なにか"玩具"についても聞けるかもしれない。



ふと足を止めてそのドアの前に立たずめば、同じようにうに止まる足音。




「5分もかからないで戻るから。ちょっと待ってて」




静かに頷いたのを確認して、扉をノックする。




中から扉を開けてくれるのは、見たことのない男だった。




「涼介だろう、と明様が。
はじめまして、ですかね。レオと申します。」




兄の座るソファの前まで案内してくれた男は、慧と違ってひどく平凡だった。





これが兄さんの"玩具"






「涼介、お誕生日おめでとう。まぁ、座って」

「そんなに長居するつもりはないですが......」

「まあまあ」



ふかふかのソファに座ると
タイミングよく香りのいいコーヒーを、さっきのレオさんが運んでくれた。


小さく会釈をすると、会釈し返してくれたレオさんは、
兄とアイコンタクトをとって席を外した。



「これ、お誕生日プレゼント」



兄は確かに少しお調子者なところがあったが、
これはその一言ではすまされない。


先程までの俺の脳内を見透かしたように、
コーヒーの横に、夜の行為に必要なものがなんの躊躇もなく置かれた。



「なんだよ?15歳になったんだろ?玩具貰わなかったのか?」



顔は真っ赤だろうが、何も言葉を発さない俺に兄さんが不思議そうな顔をする。



「…...やっぱり、玩具というのは"そういう"ふうに使うのが正しいのでしょうか?」


「正しいかどうかは分からないけどなぁ…」



それからしばらく考えこんだ兄さんは、自分の時のことを話してくれた。





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ちゃちゃ - 更新楽しみにしてます!!よろしくおねがいします!!! (2022年2月10日 16時) (レス) id: 5fc48143d5 (このIDを非表示/違反報告)
mapii(プロフ) - chitoseさん» こんばんは。楽しみと言ってもらえて嬉しいです( ´ ▽ ` )ありがとうございます、楽しみにしててください^^*(mapii) (2017年8月9日 1時) (レス) id: b71e8cca2b (このIDを非表示/違反報告)
chitose(プロフ) - こんばんは。コメ失礼します♪まよさんとmapiiさんという大好きな作者様たちのコラボ作品で、これまた大好きなやまいのだなんて、楽しみでしかありません!伊野尾くんの過去も、山田くんとの関係もどうなっていくのか気になります… 続きを心待ちにしていますね(*^^*) (2017年8月8日 22時) (携帯から) (レス) id: b5a8033c97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まよまぴ x他1人 | 作者ホームページ:___  
作成日時:2017年8月4日 22時

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