アンバランスラブ -ymin-

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｢涼介〜！おはよう！｣


｢おはよ、知念｣



教室に入るなり、飛びついてきたのは隣のクラスの知念だった


｢またここいるの？｣


｢うん、圭人に会いに来た｣


｢俺じゃないんかい。｣



悪戯っぽく笑う知念は、またまたでかい会社の一人息子。所謂お金持ちだ。



｢山ちゃーん、おはよ〜｣

｢おはよー圭人｣


この優しそうな面した圭人は父親が超有名な俳優だ。


｢山ちゃん、誕生日プレゼント親から何もらったの？｣


｢へ？｣


｢へ？じゃないよ。もらったんでしょ？｣



まさかいきなりその話が来るとは思ってなかった。


...しかし誕生日プレゼントが...そういうための人間でした...なんて言えるか？

こいつらになら言ってもいい気がするけど...



｢やーま、おはよ｣


｢裕翔くんっ、おはよう｣



しまった

裕翔くんがきちゃったよ。。俺、この人の前で嘘とかつけないんだよなぁ...


｢何の話してるの？｣


｢涼介の誕生日プレゼントの話！で、何もらったの？｣



どうしよう...


いいや、言ってしまえ



｢えっと、....人を...貰った｣


｢｢人？｣｣




人....って言い方おかしいよな
え、なに、玩具もらいましたって？

それはそれでおかしいだろ...




｢あ、えっと、お手伝いさんがね！増えたの！俺専属で付いてくれる人が｣



そう言えば3人とも納得した様子。


よかった....



｢大ちゃんも光くんもいるのに更にもう1人？何してくれる人なの？｣



｢えっ、｣



裕翔くんさすが...鋭いですね。


｢あー...まだ来たばっかでよくわからなくて｣


｢ふーん、どんな人？｣


｢どんな人......俺より背が高くて...あぁ、最初女か男か分からなかった｣


｢何それ、気になる！今日涼介の家行っていい？｣


は！？
待って、早すぎる

まだ慧くんも慣れてないのに...


｢こら知念、まだ家に慣れてないのにいきなり人が押し寄せたら大変でしょ｣



圭人ありがとう
お前はほんとにイイヤツだ



｢そっか...じゃあ今度呼んでね？｣



｢うん、今度ね｣



俺ですらまだ慧くんのこと何も知らないから...
せめて彼のことを分かってから、3人にはお披露目にしよう。




そんなこんなやっているうちに、チャイムが鳴って、今日も1日が始まった。





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