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なるほど、部屋から直接行ける俺専用の風呂はこういう時のために作られていたのか、

と、今になってやっと納得する。


こんなぐちゃぐちゃに汚れた状態で、廊下なんて歩けやしないから。



慧くんを風呂に案内したあと、部屋に戻り、ソファに腰をかけた



ザーッとシャワーの音がする




目を閉じて、まだ治まりきらない興奮を沈めようと息を吸う。



この後俺も風呂に入って、綺麗にしたら明日は学校があるから、さっさと眠りにつこう。

慧くんは...どこで寝るんだ?



はたとそんな疑問が頭に浮かぶ。

この部屋には俺がいつも使っているベッドか、この大きめのソファしか無い



...必然的に、同じベッドになるのか。
まさかソファで寝かせるわけにも、俺がソファで寝るわけにもいかない。




あんな綺麗な身体が夜中ずっと隣にいると考えると...



ダメだ、考えるな。せっかく冷めてきた熱がまた上がる気がする。




「あの...あがりました」




あれやこれやと頭の中で考えていると、後ろからかかる声


返事をしようと振り向くと、そこにはバスタオルを羽織った慧くんがいて。。



「え、...と、服は?」


「さっきのシャツが汚れてしまいまして...着替えが無く、どうしようかと...」



俺としたことが。
着替えを用意してやるのを忘れていた。
...ん?俺はいつも用意しなくてもお手伝いさんがやってくれるから...


慧くんの分の服って、どうすりゃいいんだ?


目の前の慧くんは、上がったばかりだからか身体が火照っていて、髪の毛はまだ濡れている。

このままじゃ風邪をひいてしまう。



「とりあえず、このバスローブ来ててくれる?着替え、聞いてくるから。」



掛けてあった俺用のバスローブを手渡し、着させる。
少し丈が足りないような気がするけどそれは仕方ないとして。



「ここ、座って待ってて。」



誰に聞けばいいんだろう。
あぁ、そうか、大ちゃんに聞けばいいんだ。
彼がいつも俺のものを用意してくれるから。



もうこんな遅い時間だからきっと自室にいるはず。



シーンとした静かな廊下を進み、使用人である大ちゃんの部屋を目指した。




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ちゃちゃ - 更新楽しみにしてます!!よろしくおねがいします!!! (2022年2月10日 16時) (レス) id: 5fc48143d5 (このIDを非表示/違反報告)
mapii(プロフ) - chitoseさん» こんばんは。楽しみと言ってもらえて嬉しいです( ´ ▽ ` )ありがとうございます、楽しみにしててください^^*(mapii) (2017年8月9日 1時) (レス) id: b71e8cca2b (このIDを非表示/違反報告)
chitose(プロフ) - こんばんは。コメ失礼します♪まよさんとmapiiさんという大好きな作者様たちのコラボ作品で、これまた大好きなやまいのだなんて、楽しみでしかありません!伊野尾くんの過去も、山田くんとの関係もどうなっていくのか気になります… 続きを心待ちにしていますね(*^^*) (2017年8月8日 22時) (携帯から) (レス) id: b5a8033c97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まよまぴ x他1人 | 作者ホームページ:___  
作成日時:2017年8月4日 22時

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