グレイ・フルバスターの姉は出航直後のエースと会いました (ページ35)

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32話ページ35

エース「ごちそうさま！」

A「はやっ！？」

あんなにあった料理はもう跡形も無く消えていた

恐るべしエースの胃袋

エース「それじゃ！俺行ってくる」

A「？どこに？」

エース「白ひげ」

A「あぁ、行ってらっしゃい」

そこからエースは毎日のように白ひげへ奇襲しに行き返り討ちにされてくる

寝込みを襲ったり

後ろから襲ったり

真正面から襲ったり

時にはメラメラの実を使ったり

その度に海に落とされどれも意味無く終わった

そして今、エースは船縁の下

蹲っている

その姿はボロボロ

仕方ない、声でもかけるか

A「エー((むぐっ！？」

名前を呼ぼうとしたら急に後ろから口を塞がれた

「しっ、今からマルコが行くから」

この声.....

「ふぁっち？」(サッチ？)

サッチ「おう、ちょっと静かにしててな」

塞がれてた手をとられ見てれば

コトッ.....

エース「お前ら、なんであいつ(・・・)の事、''オヤジ''って呼ぶんだ..........？」

マルコ「..........」

わいわい

周りがうるさくてあんまり聞こえない......

マルコ「あの人が＿＿＿...''息子''と読んでくれるからだ」

エース「！」

マルコ「俺達ァ世の中じゃ嫌われ者だからよい..........嬉しいんだなァ...ただの言葉でも嬉しィんだ」

エース「....................！！！」

マルコ「お前命拾いしてこんな事まだ、続ける気かよい、そろそろ決断しろい」

エース「...........」

マルコ「今のお前じゃオヤジの首は取れねェ。この船降りて出直すか......ここに残って」

【''白ひげ''のマーク背負うか..........！！】

バサッ.....

白ひげの海賊旗が風になびく

そこでマルコは去って行った

今なら行っていいよね？

A「エース」

エース「A.........俺決めたよ」

A「うん、迷いのないいい眼だね」

エース「行ってくる」

A「あ、私も行く。挨拶しないと」

エース「よし、行くぞ」

エースと船長室に向かっていく

やっと、やっと気づいてくれたんだねエース

よかったよ、途中までだけど育てたかいがあった

本当は気づいてたのかもしれない

エース自身、欲しいのは【名声や地位】ではなく【自分を認めてくれる所】

【生まれてきて良かったのか】

その言葉だけがエースの心の中を埋めつくしていた

でも、それをやっと抜け出せるんだね