未明頃の呼び出し ページ37
__トゥルルルル、トゥルルルル、
無機質な携帯の音が聴こえる。
私は未だ夢現の中である。
私事の話で申し訳ないが私は携帯電話と云うものが好かない。初対面から良い印象は持っていなかったが、1番は私にとって厄介事や嫌なものを運んでくる媒介だからで有ろう。
私がこうやって微睡みながら携帯電話が好きではないと伝えている間もこの今でさえも電子音は鳴り響いてる。煩わしいことこの上ない。
私が出るまで鳴り続けていそうな携帯電話の錯覚に囚われる前に私は久しぶりに電話の釦を押し耳の近くへ。
?「あ、やっと繋がった!もしもし、私だけど__」
「どちら様でしょう?オレオレ詐欺ならぬ私私詐欺ですか?」
?「え・・・、A非道い・・・私を忘れる何て・・・」
「・・・・・・切っても宜しいですか?」
太「私、太宰。相変わらず寝起きは冷たいねぇ」
「・・・今何時頃かご存知ですか?」
太「勿論!」
只今、草木も眠る丑三つ時を過ぎた夜中の3時である。
「・・・ご要件は?」
太「この後・・・そうだねぇ、10分後に外集合ね」
「・・・は?、私知りませんけど?」
太「外に出れば解るよ!!」
「そもそも何故私知らない部屋の中に入って知らない間に布団で寝ているんですか!?私倉庫で寝ていた筈・・・
太「あぁ、移動させたや。じゃ、また後でねぇ」
_ブチッ__ツーツーツー」
悪びれもせずケロッとした声で云いやがった。しかも電話切りやがった・・・。
改めて部屋の中を見渡し普通の部屋だ、と再確認し外へ出る為に隣りの部屋の扉を開ければ、不思議なことに・・・柔らかな寝顔をした白虎の少年が・・・いた・・・。
もう1回言おう、先 程 の 虎 の 少 年 だ 。
何回か扉を開け閉めしてみたが、変わらない。これは現実らしい。
*:..。oƒ *:..。oƒ *:..。oƒ *:..。oƒ *:..。oƒ
とりあえず、白虎の少年の件は放置して起こさないよう、部屋?を出て、そこから見える空き地に呼び出した人物がキチンといることを確認してから向かった。
「・・・こんな時間に何の御用ですか?」
太「ふふふ・・・、おはようとでも云うべきかな。Aちゃん、おはよう」
「・・・お早う御座います・・・で、御要件は?」
太「そうだなぁ・・・、じゃあ「無いのなら、此方は聞きたいことが幾つかありますけど?」解った、解った、面倒になる前に話すよ。」
やれやれしょうがないなぁ、みたいな雰囲気を漂わせてくるこの人にイラッとするが、何とか自制心を働かせる。
連載再開しました(物語とは関係ありません、そのうち消します)→←前兆し
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宵闇の猫(プロフ) - あぁ、すみません!!ご指摘ありがとうございます!!外しておきました。応援ありがとうございます!!これを励みに頑張らせて頂きます!(`・∀・´) (2018年7月28日 21時) (レス) id: c4a0eba83f (このIDを非表示/違反報告)
赤菊 藍(プロフ) - オリジナルフラグ外さないといけないので外してください。それと、面白そうな小説ですね。応援しています。 (2018年7月28日 13時) (レス) id: ebdd3cef6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵闇の猫 | 作成日時:2018年7月28日 13時