太宰との取り引き的な会話 ページ23
太宰の話しぶりから察するにほぼ確実と云って良い程バレている。内心の動揺さえも･･･
(嗚呼、可也不味いです!!質問を微妙に変えていることについても!!確信をついた出来事も･･･)
「*お会いしたこと等御座いません*」
(こうちゃんに駄目だと言っておきながら、自分は簡単にウソを吐く。意味等無いのに･･･)
自分を軽蔑しながら、太宰の問いに無いと断言する。
其れを聞いた太宰は笑みを深くした。手筈通りとでも云いたげに。
太「･･･ふ〜ん。それじゃあ、何で私が耳元で呼んだ時に起きたの？」
その質問に戸惑う。
「何故って云われましても･･･」
太「而も其の時杠葉って呼んだら、飛び起きたのだよ。」
太宰の齎された情報に慌ててAは反論する。
「そんな訳無いじゃないですか！
気の所為って奴ですよ」
太「ふふ、ふふふっ」
急に笑い出した太宰を見て遂に頭でもやられたのかと、怪訝そうに見るAに気が付いて笑いを堪える太宰。･･･まぁ堪えきれていないが
太「ふふっ、急に笑いだして失礼。君が余りにも見事に引っ掛かるものだから遂ね。･･･ふふ」
衝撃を隠しきれずにいるA。何か不味いことを云ったかと先程の会話を思い出してみるものの、Aには解らない。
太「･･･あれ？未だ気づかない？」
笑い終わったのか話しかけて来る太宰に答える余裕が無いのか無言のまま笑みを貼り付けているA。
太「君はさっき私が杠葉と呼んだって云った時、気の所為、勘違いって云ったけど可笑しくないかい？」
太宰に言われてﾊｯと気付く。
太「本当に知らないのなら杠葉って何？ぐらいは普通聞くよねぇ？」
Aの顔が引き攣った。
(貴方のしてやった顔が凄い腹立ちます。･･･もう此処まで来たら、諦めるしかなさそうです。)
太宰のしたり顔に笑みと苦虫を噛み潰したような歪な表情で言葉を吐き出す。
「ﾊｧ･･･白状します、しますよ。･･･昔何処かで会ったどころか大変お世話に成った杠葉でした。」
太「久しぶり杠葉。髪ばっさり切ったんだねぇ。因みに私は河原で会った時からほぼ確信していたよ。」
真逆、始めからとは･･･太宰の言葉に虚しく成るこの日この頃。
「お久しぶりです、髪は･･･まぁ切りましたね。」
太「確か杠葉と会うのは･「その名前で呼ぶの辞めてもらえません？」｣
太宰の言葉に被せ顔を歪ませ言い放つ。
太宰の対応は大人だった。
太「･･･それは、済まないね。」
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宵闇の猫(プロフ) - あぁ、すみません!!ご指摘ありがとうございます!!外しておきました。応援ありがとうございます!!これを励みに頑張らせて頂きます！(｀・∀・´) (2018年7月28日 21時) (
レス) id: c4a0eba83f (このIDを非表示/違反報告)
赤菊 藍(プロフ) - オリジナルフラグ外さないといけないので外してください。それと、面白そうな小説ですね。応援しています。 (2018年7月28日 13時) (レス) id: ebdd3cef6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宵闇の猫 | 作成日時：2018年7月28日 13時
