[ヒロアカ]二重人格の雄英生 (ページ50)

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４９　相澤Side ページ50

マイク「おい…イレイザー…」

『ああ…行ってくる』

必要最低限の応答だけして保健室に向かう

苦しそうに嘔吐を繰り返し、しゃがみこんでいる霊華が目に入ったからだ

爆豪との試合中、ライが出てきた

ライの個性を見るのは初めて

説明で何となくは想像ついていたが、実際に目の前で使われるとまた違う

霊華の個性とライの個性の重ね技を見たときは驚愕した

霊華には主導権を握る時はお互いが交代したい思っていないといけないと聞いていたから

それに、交代する時には身体の自由が聞かなくなる感じがはっきりと感じられるので不快だということも

あの重ね技は主導権の交代を素早く行わないとできない

相当な負荷がかかっている筈だ

怪我をしているため、あまり走れないがそれでも最速で保健室に向かう

ベッドに横たわるのは青白い顔をしながらもすやすやと眠る流速の姿

リカバ「全く…今年の生徒は無茶するやつばっかりだね」

何て言いながらも、治癒をしていくリカバリーガール

だが、ふとその手を止め険しい顔でこちらを見てくる

手招きをしてくるので、疑問に思いながらも流速の側に行くと、リカバリーガールは躊躇なく腕を捲った

長袖のジャージは捲れ流速の腕が顕になるが、その腕には…無数の痣がついていた

『…この傷は…まだこの間のが治ってなかったのですか？』

リカバ「いや…きちんと治した筈だよ…この痣は…この間の事件より後にできたものだ」

『…それはつまり…』

流速がこれだけの怪我を負ったという報告は入っていない

つまり、この学校内でつけられた傷ではないということだ…

『…他の先生方とも共有して、しっかり調べる必要がありますね』

リカバ「流速からも話を聞かないとだね」

そう、流速がこの傷を認めるかどうかも大きな問題だ

仮に認めなかったとしたら、こちらの出方も考えなければならない

もし調査して詳しいことが分かっても、流速がそれを認めなければ罪に問えるものも問えないからな…

どちらにせよ、流速の家庭環境を細かく調べるのは決定事項なのだが

…流速を救いたい

他の先生方と共有するため、今にも折れそうな細い腕をカメラに収めながらも、そう決意した

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ここまで読んでいただきありがとうございます

続篇にいきます！