[ヒロアカ]二重人格の雄英生 (ページ49)

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…ライ…お願い

ライ(任せて)

ライに人格を譲って、私の目の前に大きな壁を作る

水晶でできてるから、向こう側のことが霞めて見える

今回具現化したのは私のあいつへの憎悪

ライの個性は何も物のみが対象になる訳じゃない

こんな風に感情なども表すことができる

驚いている爆豪だったが、すぐに持ち直してこっちに向かってくる

…が、爆豪の攻撃は私には届かない

マイク《り、流速が半透明の壁を出現させたぁ！？さっきの個性とは全くの別物なのか！？爆豪の攻撃は全く通らない！》

…プレゼント・マイク…私達の個性のこと知ってるのに…全く知らないみたいな反応しなくてもいいのに…

主導権を返してもらって…集中…

ライ…行こう…やれるよね？

ライ(…やれる…とは言いきれないけど…霊華に怪我はさせないよ)

ん…さ、反撃開始だ

ジャンプして壁を越えれる高さまできて、ライに主導権を渡して私の後ろに壁を作る

瞬時に主導権を変えて、その壁を使って方向転換する

私の個性だけでは方向転換ができない

ライの個性を使ってで初めて方向転換できるのだ

それを使って攻撃を仕掛けるけど、たださえ空中でバランスがとりにくい中スピードもかなり出てる

空中に逃げるにしても爆豪は個性の応用で空飛べるし、中々厳しい

既に地面はクレーターが何個もある

頭は戦闘のことに全振りされていて、プレゼント・マイクの実況音声は勿論、歓声すらも聞こえない

ただ、風の音と衝突音しか聞こえない

…そんなに個性バンバン使って、しかも人格交代もやってたらあっという間にキャパオーバーはくる

しかもライの個性は普段全然使わないせいでキャパが狭い

キャパを広くする訓練をもっとしとけばよかったと後悔する時には遅くて、ライはキャパオーバー

五分程した後私もキャパオーバーになり…

頭痛と吐き気の中戦うのは負けて当然

まあ爆豪もかなり消耗していたし、最後まで頑張ろうと足に力をいれた…その時

過去一で酷い頭痛が襲った

その反動で吐き気が押さえられず、しゃがみこんで嘔吐

幸い常備していた袋が間に合い、地面に吐瀉物を撒き散らすことはなかったが、視界がぼやけ、戦える状態ではない

薄れゆく意識の中、勝敗を告げるプレゼント・マイクの声がした

『ごめ…ライ…勝て、なかった…あいつに…怒られ、る…』

勝敗とか私はどうでもいいけど…ライの期待に応えられなかったのは…悔しい、な…