[ヒロアカ]二重人格の雄英生 (ページ41)

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三人を追いかけるかたちで最終関門へ向かう

マイク《そして早くも最終関門！かくしてその実態は…一面地雷原！怒りのアフガンだ！地雷の位置はよく見りゃ分かる仕様になってんぞ！目と脚を酷使しろ！ちなみに地雷！威力は大したことねぇが音と見た目は派手だから失禁必至だぜ！》

相澤《人によるだろ》

地面をよく見ると所々土の色が違うところがある

恐らくそこに地雷が埋まっているのだろう

ライ(ひえ～地雷だって…よくそんなの準備できたよね)

まあ、雄英だからな

ライ(それで納得できちゃうのが凄いんだよな…流石というか何と言うか…)

まあ適当に回避しながら進むか

そう思って足を踏み出そうとした…その時ーーー

『！！』

悪寒が走る

観客席の方から何か嫌な予感がする

その方向を見るとーー

『…嘘だろ…最悪だ…』

何で、何でいるんだよ

ライ(…お父さん)

何で…そうか…ふはっ！

大方、大切な娘を見に来る家族思いなお父さん、を演じてるんだろうな

…反吐が出る

…でも、そうだな…

あいつが見てるなら…弱いところを見せるわけにはいかない

見せた瞬間、それを理由に躾をされるに違いない

私は別に助けは求めてないけど、不必要な暴力は極力受けたくない

…せめて4位には入る

スピードをさらに2倍にして走る

地雷が重さを感知して爆発する頃には私はもう先に進んでいる

前方では爆豪、緑谷、轟の三人が団子になって走っている

マイク《おおっと！？ここで1-A、流速！個性で強行突破に出た！？マッハ並みのスピードで駆けていく！》

その数秒後には私はゴールのところにいた

案の定4位だったが、まあ及第点だろう

まさかあいつが来るとは思わなかったな…

ライ(だね…ね、霊華。私の個性は…)

あいつが来てるんだ…許すと思ってんのか？

ライ(だよね…でも、私は諦めないよ)

…、…あっそ

隠していたことを怒られて殴られるのは私なんだぞ

そう言いたかったが、やめる

まあ、伝わっているかもしれないが

自分達の"役割"について言及するのはなし、と暗黙のルールで決まってる

まあでも、仕方なく触れることはあるがそれとこれとはまた別の話

緑谷「流速さん。大丈夫？」

『！ああ…何か用か？…ですか？』

ライ(…私のまね、下手すぎでしょ…)

仕方無いだろ…元々こうなんだから

緑谷「いや…動かないから体調でも悪いのかなって…」

『大丈夫だ…よ、心配は無用…ありがとうね』

ライ(下手くそ)

ほっとけ