[ヒロアカ]二重人格の雄英生 (ページ33)

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『誰にも言わないと約束するか？』

相澤「約束はできん。少なくとも雄英の先生達とは共有するだろうし、場合によってはクラスの奴らにも伝えることになる」

『…わかった。話す』

ライ(え？話すの？)

文句あるのか？

ライ(いや、約束できないんだよ？)

だからこそだ

大体、こういう内容は誰にも話さないことを約束するなんて無理なんだよ

担任には共有する義務があるだろうし、軽々しく約束するなんて言えない

もしここで担任が約束する、だなんて言うものなら担任は私達の覚悟を嘘で受け止めたことになる

でも、担任は嘘をつかなかった

私達のことを紳士に受け止め、そして大事に思っているからこそ、だ

…この担任なら、信用できる

ライ(成る程ね…わかった)

簡単にではあるが、担任達にライのことと個性のことを話した

最初は少し疑っていたようだが、ライに水晶になって出てきてもらい、信じてもらえた

この事は先生達の間で共有はするが、クラスメート達には伝えない方向でいくらしい

まあ、私的にもそうしてくれた方がありがたいしそこは納得いくのだが…

因みにオールマイトは、私の話を聞き終わった後、何か用事があるようで出ていった

ライ「なんか、話して楽になった感じだね」

『…別に。ていうか、ライはまだ戻んないの？』

ライ「すぐに戻る必要ある？折角出てきたんだから、先生達ともっと話したい」

『…お前はいつも話してるだろうが。明日も会えるのになに言ってるんだ』

ライ「え～でも相澤先生はまだ入院でしょ？私達は今日中に退院するけど」

『多分担任、無理矢理にでも明日学校行くぞ』

ライ「え！そうなの！？相澤先生！」

相澤「ああ。よくわかったな。流速」

『…その流速って呼び方、紛らわしいからやめろ。というか、私自身流速って名字が好きじゃないんだ。表人格、裏人格でいい』

あんな人間のクズと同じ名字だなんて反吐が出る

相澤「いや、その呼び方は俺が嫌だから、ライ、霊華って呼ぶ。だが、クラスメートの前では流速って呼ぶからな」

『…ああ』

ライ「ていうか！さっきから返事が簡潔すぎ！もうちょっと敬語とか使ってよ！」

『…別にいいだろ。これが私の通常運転なんだから』

相澤「好きにすればいい。まあ、人前では敬語を使って欲しいが。そっちにも事情があるんだろ」

ライ「すみません！ありがとうございます！」

案外話しやすいタイプかもしれないと思ったのは、ここだけの秘密