[ヒロアカ]二重人格の雄英生 (ページ32)

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『ああ、この事は誰にも言わない。誰かにばらしたとしてもメリットなんてないからな』

オール「…参ったよ…どこでわかったんだい？」

そう言いながら、オールマイトの体は煙を上げて萎んでいく

オールマイトとは似ても似つかない細身の男が姿を表す

ライ(本当に霊華の言った通りだった…名探偵じゃん…)

疑ってたのか？

ライ(そう言う訳じゃないけど…よくわかったよね…)

ライの証言のお陰でわかったようなもんだけどな

というか、本当に言っていいのか？

ライ(うん。私が希望したこと。どんな結末だろうと、受け入れるよ)

そうか

そう。元々私は担任達にこの事を伝える気はなかった

ライにも伝えることになるから

なのに、何を思ったのかライが、隠してることあるなら堂々と言ってほしいと言ってきた

隠し事はできないと思っていたが、今回はばれるのが速かったな…

『一番の理由として、私の意識が一旦落ちた時、外の風景をライが見てた。外の様子を見るだけなら、主導権を握ってなくてもできる。そん時に、セメントがオールマイトを隠そうとしているように見えた』

オール「それだけでわかるようなものなのか？」

『…元々、オールマイトに最初にあった時点で何となく弱くなっている気がした…五年前の事件。その時からオールマイト、解決事件数がドンドン減っていってる。普通に考えて、その事件で何らかの怪我を負って、個性に制限がかかったと考えれる』

オール「…頭、いいんだね…本当に高校生徒は思えない程だ」

『よく言われる』

…本当に、よく言われるよ

聞き飽きるぐらいは、ね…

相澤「頭の回転の速さはさすが、学年一位なだけある」

…ん？学年一位？

ライ(霊華、知らないの？私達、入学試験の筆記試験で学年一位だったんだよ？)

初めて知った

ライ(いやいや、合否の細かい内訳みたいなのが書かれた紙に書いてあったよ…)

そうだったんだ…

相澤「で？結局のところどうなんだ。流速の個性」

うーん…正直に言うか迷うところだな

ライ(一応、不死であることがばれなければいいんじゃないの？)

それは必要最低条件

できればライの個性隠しておきたかった

そもそも二重人格で人格によって個性が切り替わるなんて事例、過去に一度もないんだ

ライ(そうなの？)

ああ…だから正直に言っても信じてもらえるか分からないが…

チラリと担任を見ると、目線をそらさず見てくる

…嘘は、つけそうにないようだ