[ヒロアカ]二重人格の雄英生 (ページ4)

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体操服に着替えて外に出る

これから個性把握テストをするらしい
ライのはこういうの向いてないし下位の方になるな
すると担任が爆弾を落としてきた

相澤「最下位は除籍処分な。では始める」

「はぁ～！？」

っうるさい
ライ、黙らせて

ライ(そんなことしたら人間関係壊れるよ。せっかくさっき良い印象持たせておいたのに)

…ま、いいや。で、ライは身体強化は出来ないでしょ
私達の個性は『速度変化』で登録してあるから、個性使わないと不信だよ

ライ(…そうじゃん！どうしよ！でも霊華が出るにも私達の纏うオーラ、全然違うしバレるよね…でも除籍にはなりたくないし…)

生徒達ならともかく、担任にはバレるだろうな
けどこの体の身体能力は正直良いものではないから、最悪除籍もあり得るぞ

ライ(だよね～…霊華、変わってくれない？)

断る。私は別に除籍になっても構わないしな

ライ(お願いだよ…夢だったんだ。ヒーローになるのが。こんなところで躓けない。それに、除籍になっただなんて言ったらお父さんが何て言うか……っあ)

糞親父が、ねぇ。あの勝ち誇った顔が歪むのが見れるなら万々歳だな

ライ(…ごめん)

相澤「おい、次。……次、流速だぞ。」

50m走。
私の個性が一番顕著に出る種目

足が震えてる
まあ、除籍になるかもしれないもんな
(夢だったんだ。ヒーローになるのが)
……ちっ

おい、変われ

ライ(えっ霊華！？)

ライがいつでも主導権を手放せる状態になっていたのでもぎ取って主導権を握る。

「スタート」

個性『速度変化』発動

記録 0.45

ライ(…なんで？)

私はライでライは私
ライが成りたいって言うならその道を見てみるのも良いかと思った

ライ(…珍しいね。霊華がこんなこと言うなんて)

別にヒーローが嫌いじゃなくなった訳じゃないから
無理だと判断した瞬間、こんなとこ辞めてやるから

ライ(つまり、とめるのを諦めたってことか)

そうとも言う

結局、この時間は全部私が主導権握ってやった
結果は六位
因みに除籍は嘘だったらしい
嘘だと言っていたが、それこそが嘘なのだろう。あの時の目は本気だった
気が変わったのか、それとも最下位だった緑谷が予想外の事をしたからか
合理主義とはいえ、案外生徒には甘いのかもしれない

ライ(それにしても、この時間ずっとオールマイトらしき人がこっち見てたんだけど、意味分かる？)

ほっとけ
他人の事情なんか興味も感心も抱かんわ