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ライ(相澤先生…目、覚めてたんだ…)
思ったより速かったな…
ライ(どうすんの？相澤先生に個性は効かないよ？)
そんなの…強行突破に決まってるだろ
担任が包帯で機敏に動けないのを利用し、正面に突っ込んで無理矢理突破する
後ろで何か言っているが気にしない
自動ドアを抜け、後は走るだけ
そう思ったのに…
ドンッ
『いっ…すみませ…！』
暗闇のせいか、前から歩いてくる人に気がつかなかった
咄嗟に謝るが、その顔を見て驚く
『プレゼント・マイク…』
マイク「おう！リスナー！病院抜け出したら流石にアウトだぜ！」
う、うるさい…ライ、どうにかしてくれ…
ライ(マイク先生ね。普段はそうやって呼んでるから、急に呼び方変えたら怪しまれるよ。それと、マイク先生の声の大きさはどうしようもない。無理)
馬鹿。お前の馬鹿な発言のせいでもうバレてるよ
ライ(…そうだった)
馬鹿だな
ライ(事実だけど！そんなに馬鹿馬鹿言わないでよ！結構傷つくんだから！)
うるさい…頭に響く
プレゼント・マイクの声についてはもう諦めるが、お前までうるさくすんなよ…
ライ(あ…ごめん)
まあいいさ…
取り敢えず…
『もう治った。これ以上の治療は不要』
今は撒くことだけを考えよう
個性を発動して一気に駆け抜けようと思ったのに…
『いっ！』
まだ完全に回復していないからか身体中が痛み、体が個性についていけなくて思いっきり転んだ
マイク「おいおい！大丈夫か！？」
『大丈夫だ。心配は無用』
マイク「というか口調だいぶ変わったな！」
相澤「解離性同一性障害。簡単にいうと二重人格だからだろ」
うわ担任まででてきた
というかやっぱり二重人格ってことバレたな…
こりゃ逃げることはできないな…
"罰ゲーム"…受けるか…
ライ(大丈夫？)
大丈夫なわけあるか
思い出すだけで足がすくむ
でも…この二人に説明するわけにもいかない
ライ(ん〜助けてくれると思うけどな…)
いいんだよ。私は"助けなんて求めていない"んだからな
ライ(まあ、どうするのかは霊華次第だけど)
結局二人に連行されて病室に戻った
点滴を抜いたことで鳴ったアラームによって医者達が集まっていたため、めっちゃ怒られた
担任とプレゼント・マイクは私の様子を見に来ただけらしく、私が説教を受けているのを横目に自分の病室や家に帰っていった
再度ベットに横になり目を閉じる
体は結構疲れていたらしく、すぐに眠りに落ちた
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作者名：おにぎりせんべい | 作成日時：2023年11月23日 0時
