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真っ暗闇の中…私の、私達の精神世界だ
ライ「霊華！大丈夫？」
ああ。ライは？
ライ「何とか…って！そんなことより…秘密バレた。ごめん…」
バレた…二重人格であることが、だ
どんな形であれ、今回でバレるとは思ってた。個性の−不死であること−はバレてないんだよな？
ライ「大丈夫だよ。流石にそれバレたら本当に終わりでしょ？」
ああ。どういう経緯でバレたんだ？
ライ「実は…」
ライの話を纏めると…
クラスメートが退散した後、気絶した私の元にリカバリーガールとプレゼント・マイクが私を運ぶためにきた
当然ながら二人は私を運ぶため、私に触れようとしたのだが…
触れるということは、服の下の大量の痣がバレてしまうと思ったライ
止めないとという強い使命感に燃え、キャパに少し余裕ができたからと、主導権を握ってしまったらしい
ライの個性はキャパオーバーになりやすい代わりに回復が速いからな…
当然ながら頭痛と吐き気が我慢できなかったライ
しかもリカバリーガールとプレゼント・マイクに驚かれ、どういうことだと聞かれた結果、何を思ったのか私に全部任せようと思ったらしく…
"詳しいことは霊華に聞いてください！私は何も知りません！"
と言って、主導権を手放したらしい
…うん、馬鹿？
ライ「返す言葉もございません」
大体、直前まで戦闘してたんだから痣があっても怪しまれないし、そもそも運ぶぐらいじゃ痣は見えない
ライ「うう……」
というか、一番聞きたいのは、最終的に全部私に丸投げしたことなんだけど？
ライ「それに関してはちゃんと理由があって…」
何となく分かる。どうせ…ヒーローと関わって欲しいなんてくだらないこと思ったんでしょ
ライ「くだらなくなんて…」
くだらない。私はヒーローなんて信用してないんだから。今、何も言わずにライがヒーローになるのを見てるのは、よく知らないくせに信用できないっていうのは違うって思ってるからってだけ
ライ「ヒーローは…絶対助けてくれるよ…信じて待てば…」
今までの16年間、ヒーローか私を、私達を助けてくれたことなんて一回もなかった。そんなヒーローのことを…今さら信じて待てだなんて…馬鹿馬鹿しい
ライ「そんなことない！ヒーローは、凄いんだ…だから！」
…とんだ夢物語だな…そんなこと言っているといつか…地獄に落ちるぞ
ライの考え方は理解できない
本当の意味で分かり合える日は、多分一生こないのだろう
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作者名：おにぎりせんべい | 作成日時：2023年11月23日 0時
