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そいつは私を視界に納めると、なんの予備動作もなく飛びかかってきた。
しかも、めちゃ速い
流速霊華という体は個性の関係上動体視力がめっちゃいい
そのお陰で避けることに苦労はしないが、全然攻撃する隙がない
ライ(もうバケモンだよこんなの！反則だ！)
敵に反則とかないだろ
というか、命のやり取りしてるのに元気だな…後ろ来るよ
ライ(っ！テンション上げないとやってやれっか！)
そうだな…そろそろか…変われ、ライ
ライ(…了解)
一旦飛び上がり、空中で主導権を交代する
自由落下の速度を一気に上げて、蹴りを入れる
だが全く攻撃が入った感じがしない
ライ(霊華！避けられてる！あいつ…この速度についてこれてるよ！)
そんなの見たら分かる…本気で敵達は私達を殺そうとしてるみたいだな…
仕方ない…久しぶりに…暴れようか、ハク
ライ(…了解。ミスしないでよ、クロ)
私を誰だと思ってんの…ミスなんてするわけないだろ
ライ(それもそうだ)
一瞬のうちに主導権を交代し、私を中心にドでかい水晶の壁を作る
作った瞬間また主導権を交代する
かなり体に負担がかかるが、今まで何回もやって練習してきたので、軽い目眩だけで済む
水晶の壁の向こう側では、化け物が水晶の壁を壊そうと攻撃している
ライ(壁の強度はできるだけ最大にしておいた。ちなみに具現化したのはそこらへんに転がってた、コンクリートの概念。コンクリート=固いっていう固定概念を具現化させた)
ナイス
その内に私は準備でもしますか
壁の外では相変わらず化け物が壁を叩いている
まあ、それも無駄だが…いや、時間の問題だな
ミシミシという音と共に壁がへこむ
ライ(うっそでしょ！？硬度Maxにしたんだよ！？なんで！？)
うるせえ、集中させろ
ライ(あ、ごめん)
大丈夫、ギリギリ間に合う
集中しろ…指先まで意識しろ…
…いける！
そう思うのと、壁が壊されるのは同時だった
突っ込んでくる化け物を軽くいなし、攻撃をしていく
質を上げても意味ないなら、数で攻める
攻撃スピードを最大にして攻撃する
向こうが攻撃する隙なんてない
さっきとは立場が逆だ
だが、攻撃はすべて避けられるし、攻撃スピードを大にしているせいで腕の筋肉が悲鳴を上げている
少しだけでも、かすってくれれば…
…あ
…ハク、出てこい！
ライ(え？今？)
今だからこそだ！そのまま突撃しろ！
ライ(成る程ね…任せて！その代わり、成功させろよ！)
勿論だ
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作者名：おにぎりせんべい | 作成日時：2023年11月23日 0時
