[ヒロアカ]二重人格の雄英生 (ページ3)

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そうそう、最初私がライに文句言っていた訳についてだけど

ねぇ、やっぱり今から帰ろうよ

ライ(なにいってんの。もう校門まで来てるんだから。いい加減諦めな。それとも初日から不登校になるつもり？)

私はそれでもいいけどね

ライ(馬鹿なこと言ってないで、ほらもう教室着いたよ。今からは外の方に集中したいから話しかけないでね)

了解

理由は簡単。

私達がいる場所。
それがあの、"雄英高校"であるからだ。
それだけじゃない。
私達のクラス。それは一年A組。
…人間不信である私への当て付けか？
それともヒーロー嫌いの私に嫌がらせでもしているのか？

もしそうなら切実にやめていただきたい……本当に

そもそも嫌なら受験しなければいいだけの話なのだが、ライがどうしても、というのと、"なぜか"推薦を雄英高校ヒーロー科から貰ったからだ。

それを知った父が、
「国立大ならへたな私立いくより金がかからん」
とか言ってきたからだ。

そこまでいうなら高校行かせんな、という話なのだが、父は地方では知名度のある政治家…いまはもうやめてるが

外聞だけは気にしているのだろう

そうこうしている内に、席に着いていたライ

…静かめな人でいくんだな

ライ(騒いで人間関係広くしすぎるのも疲れるしね。周りが明るい人なら嫌でも情報は入ってくるし、こういうのは特定の人とだけ仲良くしとけばいいの)

そういうもんなのか

ライ(そういうもんなの……というか、さっきからこの教室に近づいてきてる人、担任じゃない？気配の強さ的に、プロヒーローでしよ)

？「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。ここはヒーロー科だぞ……」

ライ(ねぇ、霊華)

うん、分かるよ

"なんで寝袋！？"

ライ(いやいや、おかしいでしょ！？確かに移動速度遅かったから疑問には感じてたけど、寝袋！？寝袋で移動ってできたんだ…)

いや、感心するところじゃないから

混乱していると、その人は合理性とか何とか言った後、寝袋から体操服を出した
多分この人合理主義者だ。因みにその人は相澤消太と言うらしい

相澤「さっそくだが体育着これ着て、グラウンドに出ろ」

ライ(……)

おい、なにしてんだ。さっさと着替えるぞ。それとも帰りたくなったか？

ライ(！フリーズしてた…個性的すぎるでしょ…やっていけるかな～)

そんなに不安なら帰るか？

ライ(帰らないよ！私はここでヒーローになるんだ！)

どうせ助けてくれないヒーローになって、ライはどうするつもりなんだろう