[ヒロアカ]二重人格の雄英生 (ページ20)

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誰がどこにいるのか分からないのでライの個性は使えない

とはいえ、今後のために温存しておきたいため、私が出ていくわけにもいかない

必然的に個性を使わずに身体能力だけで敵と戦うことになる

でも…私の予想だと後少しで味方が来る筈

それまでは逃げに徹しよう

ライ(っ…危ないな！ねぇ、まだ攻撃しちゃだめなの？)

もう、後少し

あと…十秒、それまでは逃げろ

ライ(頑張る！)

そのぴったり十秒後

尾白「流速！大丈夫か！？」

一緒に飛ばされたのは尾白か…いいね…

相性もばっちしだ

ライ(ねえ、攻撃していいの！？)

ああ、思い切りやれ、ライ

ライ(了解！)

『尾白君、合わせて！』

尾白「あ、ああ！任せろ！」

しくじんなよ

ライ(霊華こそ！ちゃんと指示出してよ！？)

わかってる…左から蹴り、後ろからナイフ

どこから攻撃が来るとか、どのタイミングで攻撃するとかの指示を出す

尾白は私達が対応しきれない敵の対処をしてくれる

そのお陰が、数分後には鎮圧が完了した

倒した敵はまとめて端の方に固めておいてる

尾白「もうここには敵いないようだし…移動するか？」

『ん～…私、この辺にまだ敵いないか見て回ってみるよ。先行っててくれない？』

尾白「だが…単独行動は危険だ」

『大丈夫！私これでも戦える方なんだよ？それに、さっき見てたけど尾白君も結構動けてたし、大丈夫だよ！』

尾白「…それならいいが…無理すんなよ」

『うん！後でね！』

尾白「ああ。気をつけて」

『尾白君も！』

立ち去る尾白を見送る私達

ライ(これでいいの？というか、何でわざわざ別行動？絶対二人で行動した方がよかったでしょ)

念のため、だ

ライ(どういうこと？)

ワープの個性を持ったやつ、めっちゃ自信満々だっただろ？

いくら強い敵を隠し球として持っているとしても、相手はあのオールマイト

想定外の事が起こってもおかしくない

にも関わらずあの態度

多分あいつら、隠し球は一つじゃない

一つはオールマイト含めたプロヒーロー相手

もう一つは…多分、生徒相手だ

いざとなった時に人質にするために、な

ライ(…待って、ってことは…)

その隠し球がどこのエリアに来るかは分からない

でも…飛ばされた人数、そして敵が私達の情報を盗んでいる可能性があることを考えると…

ライ(っ！)

私達の所に、来るだろうな

目の前に表れるワープゲート

そこから姿を見せたのは…

脳がむき出しになった、化け物