[ヒロアカ]二重人格の雄英生 (ページ16)

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結局マスコミは校舎内には入ってこなかった

ライ(びっくりした～)

…そんな事より気になることがある

ライ(？)

マスコミは何で校内に入ってこれた？

外部の人が通行証も持たずに入ろうとするなら雄英高校のバリアが発動する

にも関わらずマスコミが校内に入って来たということは何らかの原因でバリアが出なかったか、あるいは……

ライ(敵に壊されたか…)

そういうことだ

そうなら敵は内部から侵入し装置をいじって…それだけか？

ライ(…なにか情報を盗まれた可能性がある)

なんの情報が盗まれたかは分からないが、しばらくは気が抜けないな

ライ(うん…)

昼の授業では他の委員決めをしたが、そこで緑谷が飯田に学級委員長を譲った

どうやら、昼休憩の時にパニックになっていた食堂にいた人達に向けて、安心するように言ったらしい

非常口になっていた、というのはよく分からないが、クラスメートも飯田の活躍を見ていたらしく、誰も反対しなかった

ちなみに私は誰もやろうとしなかったのと、単純に楽そうだったので文化委員になった

文化祭以外に仕事がないので楽そうだ

ライ(文化祭の時はめちゃ忙しくなりそう)

でも文化委員より働かないものはないから仕方ない

ライ(まあ、それもそうか)

時は過ぎ帰る時間

靴を履いて外に出ると、丁度頭が紅白の人に会った

確か名前は…轟、だったか

轟「流速。今から帰りか？」

『うん。何か用事でもあるの？轟君』

轟「いや別に。ただ、戦闘訓練見た時に強ぇと思って」

『そう？ありがとう！でも轟君もじゅうぶん強いと思うけどな。戦闘訓練、轟君だけで終わったようなものだったし』

轟「それでも俺はオールマイト相手にあそこまで戦えるかって言われたら多分無理だ」

『まあその辺は個性の相性ってのもあるしね』

轟「でも…俺はお前には負けねぇから」

『…うん、私も…負けないよ』

轟「それだけだから」

『また明日ね～』

轟「ああ」

そう言うと轟はさっさと歩いていった

負けないからって…これまた無茶を…

ライ(う…仕方ないじゃん。あの場で実は戦闘訓練したの中身私じゃないんだ～とは言えないでしょ)

だとしても…轟に勝つなんて…無理難題過ぎる

ライ(ごめんて…でも霊華だって弱いわけじゃないんだから)

馬鹿言うな

轟は雄英高校で数少ない推薦合格者だぞ

そう簡単に勝てる相手じゃねぇよ

ライ(そうなの！？)

そんぐらい調べとけ

ちょっと聞き耳立てるぐらいで知れるぞ