[ヒロアカ]二重人格の雄英生 (ページ12)

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訓練終了後、心配をしながらもすぐ立ち去ったオールマイト

ライ(急いでるみたいだったね)

ヒーローだって暇じゃないんだろ

ライ(そうだね…それより交代しなくて大丈夫？)

頭痛収まってないし吐き気もあるから、今やったら即刻嘔吐すると思う

ライ(…しばらくお願いします)

後三十分ぐらいで収まると思うから、それまでね

ライ(キャパオーバーで体調悪いって言えば大体のことは誤魔化せると思う。私達が二重人格ってバレないと思うし、気にしないでね)

おけ

あ、ヤバイかも

急いで着替え、更衣室を出る

『キャパオーバーで、しばらく戻れん』

クラスメートに伝えてトイレに駆け込み、嘔吐する

先程無理して飲み込んだお陰で頭痛はさらに酷くなってる

目を瞑って、頭を押さえながらやり過ごす

症状がおさまったのは丁度三十分後

治ったけどどうする？

一応遅れるって伝えてあるけど、今から戻っても…

ライ(ん～元々この授業後は帰るだけだったし…取り敢えず交代するか)

了解

よし、交代した

ライ(そんじゃ、職員室行こっか)

まあそうなるか

職員室に行き、扉を開ける私達

『失礼します、相澤先生いますか？』

「相澤先生ならあそこにいるよ」

知らない先生に教えてもらい相澤先生の元に行く

机に向かって作業をしているようだ

『相澤先生』

「流速か。体調はどうだ？」

『大分良くなりました』

「そうか、今日みたいにキャパオーバーで動けませんは、緊急時に大変だぞ…頑張れよ」

『はい、ありがとうございます』

「後これ、帰りの時に配ったプリントな」

「はい」

もろもろ連絡とかを聞き帰る

家に帰った後、私達はバイトに向った

入ってから気付いたが、このバイトはかなり訳ありの人がいる

闇取引に片足突っ込んでいる人

私と同じ親から虐待を受けている子

孤児で字すら書けない子

だから、このバイトは仲間の事情を聴くのはご法度

まあ、急に連絡取れなくなって仕事にも来なくなった人や、ヤクザっぽい人が押し掛けにくるので、大体のことは把握してしまう

でも、私も他の人も自分のことで精一杯なのでそこに突っ込んだりはしない

ライは助けたいみたいだけど、止めてる

ヒーローだったら、この人達を助けているのだろうか

いや…ヒーローも結局はただの人間

見て見ぬふりをして、目をそらすだろう

私はそれを嫌というほど知っているのだから