ご ページ8
*沖田side*
「んで俺がこんなこと……」
「仕方ねーだろ、あいつ以外に誰に頼むってんだ。」
「だからって何で俺が様子見に行かなきゃなんねーんでィ、つかなんで土方がついてくんだよ」
「さんを付けろ、俺があいつん家までついてかねーとお前絶対行かないだろ。それにお前を様子見によこせっつったのは藤田だ」
何してくれてんだよ
あいつの所為で10分も土方と並んで歩かなきゃなんねーじゃねぇか。
そもそも俺が藤田のために外を出歩かなければいけないこと自体がおかしいと思う
あいつが屯所に来ればいい話だろ、まぁ来ても俺が追い返すんだけど
「おい、ついたぞ」
目の前にはまーまーな広さの一戸建て。
あれでも医者の端くれだからそれなりの金は持ってるだろうと踏んでいたが、予想以上だ
あいつにこんな家もったいねーだろ
一人暮らしとか言ってたし
「俺はもう戻るからな、どの位すすんでるか聞いとけよ」
そう言って今来た道を戻っていった土方このやろー
藤田と書いてある表札の隣のインターホンに手を伸ばした
一回で出なかったら俺マジで帰るかんな、もう二度と行かねーかんな
ピーンポーンと無機質な音が鳴って5秒もしねーうちに女が出てきて俺に飛びついてきた
あぁ、やっぱ行かなきゃよかった。
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作者名:蜜柑 | 作成日時:2018年3月25日 21時