その柱、病柱につき、要注意。壱

肆拾肆・半年 ページ46

随分と眠っていた気がする。




眼を開くと累と響凱がいた。







二人はまだ眠っていた。




二人を起こさないようにゆっくり起きたつもりだったが、二人共起きてしまった。






累「母…さ…ん…？」




響凱「A…？」





二人は一瞬、眼を丸くしていたがその後すぐに僕に抱きついて、泣き声を上げた。





累「よかった…ッ！母さんが起きて…ッ！」





響凱「ッとに…お前は無理ばかりしてッ…！」









杏寿朗「入る…ぞ…よもやッ！！起きたか！！善夜！！」



大きな声で煉獄さんが言った。



しのぶ「Aさんッ！！」



しのぶが焦って走ってきた。



蜜摛「Aちゃんッ！！」



蜜摛は手に持っていた刀を落として走ってきた。





天元「派手に心配させやがってッ！」




天元が嬉しそうに言った。





行冥「よかった…」




行冥がいつも以上に涙を流しながら言った。




実弥「…悪かったァ。」




実弥が素直に謝った。





小芭内「…よかったな。」




小芭内が素直に喜んでくれた。






義勇「…(起きてくれて)ありがとう。」




義勇はあいも変わらず言葉足らずに言った。




無一郎「…おはよう。善夜」




無一郎は覚えていてくれた。





そのあと、蛍も来た。




蛍「心配させやがってッ！！馬鹿ヤロウッ！この大馬鹿ヤロウッ！！」




蛍はお面から大量の涙を零しながら僕をぽこぽこ叩いた。









嗚呼、僕はこんなにも愛されているんだ。









貴方以外を信じて良いかな。









"蓮夜さん"

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