肆拾・善夜の心とその真意 ページ42
あの後、累と響凱が鬼殺隊員として認められた。
正直安心した。
お館様はそんな方ではないとわかっていても
見捨てられてしまうかと思った。
正直人間なんて信じれない。
父さんと母さん以外の人間はね…
そんなことを思いながら僕は鬼をいつものように切っていた。
紅く悍ましい満月の夜だった。
二つの影が迫ってきて僕は驚いた。
振り向くとそこに居たのは
"死んだはず"の父さんと母さんだった。
その瞳には、
母さんには右目に上弦、左目に零
父さんには右目に零、左目に上弦
と刻まれていた。
なぜ?
母さんと父さんは死んだんだ…!!
だが…遺体は
母さんは右腕と血塗れの羽織、
父さんは左脚と血塗れの羽織、
しか返ってこなかったんだっけ…
嘘だ…
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ
何故母さん達が鬼になっている?何故だ?
龍次郎「誰だ貴様は。」
虎璦「鬼殺隊員ね…彼の方の命令よ。殺さなくちゃ。」
『と、父さん…か、母さん…』
そう呟く瞳には光は無く、暗い絶望の渦が渦巻いている。
龍次郎「血鬼術・青龍ノ逆鱗」
虎璦「血鬼術・白虎ノ怒」
そう二人が呟いて、僕は青い鋭い鱗達と、白い無数の氷麗達に
腹を貫かれた。
意識はそこで途切れた。
嗚呼、現実とは時に無情である。
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レエン - 面白い!鬼滅の刃最高! (2020年1月20日 1時) (レス) id: 0e56321508 (このIDを非表示/違反報告)
海守青空別垢 - ツクヨミさん» んふ〜 (2019年11月17日 18時) (レス) id: efbda554a9 (このIDを非表示/違反報告)
ツクヨミ(プロフ) - 更新待っています(続編待ってました) (2019年11月17日 15時) (レス) id: 16854a99e0 (このIDを非表示/違反報告)
海守青空(プロフ) - もうすぐでページ足りなくなりそうだったから先に続編作りました! (2019年11月17日 13時) (レス) id: 50227a5d2d (このIDを非表示/違反報告)
海守青空(プロフ) - ツクヨミさん» ()の中身透けてらっしゃるw (2019年11月3日 8時) (レス) id: 50227a5d2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海守青空 | 作成日時:2019年10月20日 1時