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二人っきりのエレベーター。
早くこの時が終わればいいのに、と祈りながら上に向かっているエレベーターにただ身を任せている。

彼はコッチをちらりと見ると、
少し眉を下げた。

「こっち来んの?」

寂しそうに隣をみる彼に心が揺るぎそうになるが、隣に行くのは少し戸惑う。
彼はとてもカッコよくなっていた。
アシメに紫のエクステというすごく奇抜な髪型は、彼にしか似合わない。
スーツは彼にはとっても似合っていて、スーツの下から少し見えるネックレスや手につけるブレスレットがワンポイントで輝いている。

そんな彼は、学生の時からずっと、すごくモテていた。
何故私なんかを相手にするのか分からないぐらい、周りには女子ばかりで彼が笑うと周りが歓声を挙げる。まるでアイドルのような人だった。

「……履歴書でお前を見た時、息が止まりそうになった。」

カタリ、カタリ、と近づいてくる。
恐ろしくて、1歩ずつ後ろに下がる。

「やっぱりお前と俺は一緒に居るべきなんや、とそう思った。」

壁に体がピタリと付いた。目の前には彼がいる。

「俺がお前を守ったる。
だからもう、離れんといて。」

彼の頬に伝う一筋の涙が、あの時の彼と重なってシンクロした。
首を横に振ることが出来ず、ただただ彼を見つめることしか出来なかった。

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ホノカ(プロフ) - 続きが見たいです! (2020年8月12日 11時) (レス) id: f7f3b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
璃沙(プロフ) - 面白かったです!主人公と剛くんの過去がすごく気になります、、、! (2019年1月18日 1時) (レス) id: 906fa545aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し92622号 | 作成日時:2018年12月6日 22時

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