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「おはようございまーす」
スタッフ「おはよ〜」
スタッフ「おっ、降島くんおはよう」
「おはようございます〜」
スタッフさんは、俺に優しくしてくれる。
飲みに行ったり、仕事を応援してくれたり。
この人たちのおかげで折れずに続けてこれた。
大好きや。
「おはようございます」
今までとはスイッチを入れ替えて、俺は楽屋に入った。
すでにそこには大倉くんがいた。
ピクリと俺の声に反応して、こちらをちらっと見る。
なんだよ……。
ソワソワしてて気になる。
俺はそんな大倉くんを無視して楽屋の端にパイプ椅子を立てて座った。
2分くらい経って、いきなりやった。
大「おはようっっっ」
ビクンッて体が跳ねた。
あまりにいきなりだったから、目を大きく開けて大倉くんをみた。
「……」
大「あ…えっと、……」
気づいてた。
大倉くんは、俺に敵意というか、いやに思ってへんねやろなぁって。
ただ、いじめを止める勇気がないんやろうなぁって。
たまには、気を許してもいいかなぁ。
大倉くんやって、辛いんやろう。
何をするでもなく、黙って自分を見つめる大倉くん。
ほんまは、俺のこと、好きでいてくれたらええなぁ。
そう思ってくれていることを願って挨拶を返した。
「おはよう」
久しぶりにみした笑顔で。
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作者名：笑いビト | 作成日時：2018年5月26日 1時
