女装系呪術師くん【呪術廻戦】 (ページ10)

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「は？とは失礼だな～」

そう言って僕が笑う。

「悪い。いきなり過ぎて思わず、な」

「いきなりな自覚はある。めちゃくちゃある。むしろ自分でもいきなり過ぎて引いた」

パンダに言われ、僕がそう返す。

僕が真顔で言っていたのが面白かったのか、乙骨君が吹き出す。

「こんな僕でよければ、仲良くしてくれると嬉しいな」

そう言って乙骨君がはにかんだような笑顔を見せてくれた。

「……！ありがと、乙骨君！改めてよろしく！」

そう僕が言って、乙骨君の手を握ってぶんぶんと振る。

すると、乙骨君は少し困った顔をした。

「颯の周りに花が舞ってるように見えんのは私だけか……？」

「しゃけ」

「小学生みたいだな」

他の3人の話し声が聞こえた。

最後の……パンダの発言に少しイラっときたが、まぁおいておこう。

「よろしくね、五条さん……だと先生と被ってややこしいか」

「じゃ、僕憂太って呼ぶからさ、乙骨君は僕のこと颯って呼んでよ！……あ、やだったら別にいいけど」

「ううん、改めてよろしくね、颯」

「やー、みんなすっかり仲良くなったね～」

「変なところから出てくんなや……悟兄」

変なところ……茂みの影から出てきたのは悟兄。

後で知ったんだけど、そこで今さっきの僕たちをスマホで連写していたらしい。

情報ソースは硝子ちゃん。

「颯って悟の事呼び捨てじゃなかったか？」

真希にそう聞かれる。

「あぁー……なんかな、色々あってさ。呼び捨てに戻すと罰ゲームくらうから、仕方なく」

「高菜？」

棘が何か聞いてきた。

いつまで？みたいな意味だと思う。

「1か月～。最初1週間だったのにな、クソッ」

「え、酷くない？」

「酷くないよ」

僕は悟兄の言葉を軽く受け流しておいた。