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勝手すぎるよ ページ4

『冴ちゃん…』


「おかえりA」



あの後カフェへ行くのをやめ、すぐさまタクシーを捕まえマネさん達のいるホテルへと大急ぎで向かった。



「遅かったな」


『何が、遅かったな、よ!こっちはずっとマネさんの代わりにスペインの便を取って手続きとか書類とか全部終わらせたのに急にキャンセルって』


「へぇー」



自分だけが真剣に喋っているのが馬鹿らしくなってくる。



『あぁもうホント!!冴ちゃん勝手すぎるよ!!A、冴ちゃんのそういうトコ昔からキライ』



いつもなら怖くてなかなか言わないけど、自分だって言う時は言うんだ。



「今、キライって言ったのか?」


『あぁ言った』


「…A、俺の顔を見てさっきと同じこと言ってみろ」


『なんッ…』



すると顔を掴まれ強引に向けさせられる。



「もういっぺん言ってみろよ」



エメラルドグリーンの瞳が光る。



『す"み"ま"せ"ん"』



恐怖…この世で敵に回したくない奴第一位だよこの人。


冴ちゃんには時々こういう時がある。


他の人が冴ちゃんを批判したり貶したりしても顔色一つ変えずに澄まし顔をきめているのに、自分が一言でもキライと言えばガチギレする。


勝手な人だ。


やっぱりそういうトコがキライ。

か弱い→←自分は女



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作者名:顎太丸 | 作成日時:2023年1月2日 11時

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