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＊
静まり返ったこの部屋に、
軽快にキーボードを叩く音だけが淡々と響く。
あれから数時間は経っただろうか。
窓の外はオレンジと水色が混ざった神秘的な色をしている。
空気が冷たい。
暖房もダウンしたのだろうか。
「…ったく、
いつになったら終わるんだ」
あんなに余裕そうだった伊野尾さんにも、
疲れの色が見えている。
今この状況、何より大変なのは、
問題を解くとこなんかじゃない。
此処に閉じ込められ、
一歩も外に出られないことだ。
今頃、みんなはどうしているのだろう。
寝ているのかな、
今この状況について捜査してるのかな。
頭の中でいろいろな思考回路を巡らせていると、
伊野尾さんが俺を呼んでいたことに暫くして気付いた。
「ちょっと薮に聞いてほしいことがあるんだけど、
電話かけてくれる？」
伊野尾さんは俺にスマホを手渡すと、
再び画面へと向かった。
俺は伊野尾さんのスマホを開くと、
電話履歴から「非通知」と書かれた電話番号をタップする。
『もしもし…』
「あ、薮さん、岡本です」
『あぁ、大丈夫か？』
「それが、伊野尾さんが何か見つけたらしくて」
『伊野尾が？』
俺は伊野尾さんのところに戻ると、
伊野尾さんにそれを近づけた。
「あ、やぶー？
ちょっと調べてほしいことがあるんだけど」
『おう、』
「警察署内のパソコン内のファイル、
チェックしてもらえる？」
伊野尾さんはそう言って通話を切ると、
またパソコンの画面へと戻った。
「…ここのパソコンのセキュリティはそう簡単には破れない。
なんたって俺が管理してるんだから。
破れるとしたら、このパソコンのセキュリティーを知っている奴。
そう考えると、警察署内のパソコンから情報を盗んだと考えるのが妥当」
伊野尾さんは淡々としたペースで話しているが、
言っていることはつまり、
警察署内のファイルを誰かが盗んだ…
警察関係者が犯人だとたくらんでいるということになる。
もし本当だとしたら、
もっと大きな事件になるのかもしれない…。
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Kanade(プロフ) - 何回もこのお話を読ませていただいてます！更新されるのを楽しみにしています！ (2022年4月1日 18時) (
レス) @page15 id: 65639ee896 (このIDを非表示/違反報告)
茸*(プロフ) - ゆうみさん» コメントありがとうございます(*^-^*)最近私情で更新が滞ってしまい、申し訳ありません。温かい応援をくださってありがとうございます。更新頑張ろうと思います！ (2017年12月14日 17時) (レス) id: c87a0e9b8d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - とても面白いお話の展開で続きが気になります！大変だとは思いますが続きの更新待ってます！ (2017年12月14日 12時) (レス) id: 5564a3435c (このIDを非表示/違反報告)
茸*(プロフ) - ちゃんさん» いえいえ。理解していただきありがとうございますm(_ _)m もちろん、薮くんの出番もちゃんと作るので待っていてください！ (2017年10月26日 18時) (レス) id: ad6a76a56d (このIDを非表示/違反報告)
ちゃん(プロフ) - 茸*さん» なるほど！わざわざレスありがとうございます！次は薮君出番のもぜひ書いてください←おい (2017年10月26日 18時) (レス) id: 60ce3d0919 (このIDを非表示/違反報告)
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