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「それが実は私会社を辞めまして、引っ越しして実家に帰るんです」
私がそう告げると正面に座る松村さんはあからさまに目を見開いたしキャリーケースをいじる田中さんの手は止まった。
松村「そうだったんですね…」
「今日はお礼とその報告に来たくて、実家も近場なんですけどね」
田中「ふーん…お前何も悪くないのに？」
「まあ正直悔しいんですけど、…とにかくお二人に会えてよかったです」
田中さんの言う通り、私は被害者だ。悪いことなんてしていない。
それなのに、自分に合っていて環境も悪くなかった職場を辞めて、心に残った傷と恐怖から逃げるように5年近く住んだ家を引き払う。あの件さえなければこんなことにはならなかった。
悔しいの一言で済まないことだけれど、済まそうと心で整理したことを図星を突くように指摘されてこの理不尽に対して憤りを感じずにはいられないけれど
「もう仕事もやめたし引っ越しの準備も済んじゃったし…なにより、怖いのは事実なんです」
田中「まあ…そうだよな」
松村「ご実家にいられた方が俺たちも安心はできます」
「ですね、この前電話で母親と喋ったら結構盛り上がっちゃって、貯金もあるからしばらくはのんびりできるかなって」
不思議だけれどこの二人を前にすると、隠そうと思った本心だとか建前とか、全てを隠さず話してしまう。
きっと二人もそれを感じ取ってくれたのだろう少し安心した表情をされる。それと同時に田中さんのお腹の音が鳴り響く。…安心しすぎでは？
田中「北斗、腹減った」
松村「ちょっとは我慢しろよ」
「え、田中さんもしかして怪我してる松村さんにご飯作らせてるんですか？」
田中「だってこいつ俺の助手だもん」
「信じられない…最低です！」
田中「はあ？お前さっきまで深刻そうな顔してたのに何怒ってんだよ」
「田中さんこそ、何で人が真剣に喋ってたのにお腹鳴らしてるんですか！」
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ぴび(プロフ) - ちゃんとしりとりになってるの面白すぎるw！更新頑張ってください^^ (6月5日 21時) (
レス) @page47 id: 1bc63c0c6d (このIDを非表示/違反報告)
パラド(プロフ) - とてもどタイプな小説見つけちゃいました♪探偵×田中樹最高すぎます🥹🫶陰ながら応援してます😊 (6月2日 16時) (レス) @page40 id: 9f4f512c52 (このIDを非表示/違反報告)
鬱金香(プロフ) - annaさん» ありがとうございます！ソース派かタルタル派か小競り合いさせたいがためすっかり忘れてました🥺ご指摘ありがとうございます🙇♀️ (5月16日 21時) (レス) id: 3cbde8debb (このIDを非表示/違反報告)
anna - すいません、最後のこれからがこれさらになってました。何度もすいません (5月16日 18時) (レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
anna - このお話大好きです！めっちゃ面白いです。これからも応援してます！！あと、一つ訂正というかあれなんですけど、松村さん甲殻類アレルギーなのでエビ食べれないかと、、いきなりすいません！これさらも応援してます！ (5月16日 18時) (レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
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