【テニプリ】想い知らずな君

9.交差 ページ10

第9話



「白石〜！A〜！おかえり〜！」



「うん…」



「？A、なんで俯いてるんや？」



「なんでもないよ」



「鈴木さん…マネージャー、無理にやれとは言わんで？断ってもええからな」



「うん。ありがとう」



白石くん…優しいな…



「何があったかは知らんけど…悩み事があったらなんでも相談してな？」



「うん」



「あっ！ちーとーせー!!遅いで!!」



「遅れたばい」



「……！」



なんでこっちに歩いてくるの

来ないで



「A！ユニフォーム、似合っちょる？」



「………似合わなすぎ」



「ひどか！」



「なあなあ！千歳とAはどういう関係なん？」



「「恋人 / 元同中の人」」



「「は？」」



「何言ってんの。付き合ってないけど」



「俺は別れたつもりはなかよ？」



「なっ…」



「いや〜ん！胸きゅん♡」



「せやなぁ」



「そーっすね (棒)」



「ちょ、皆……」



「俺も久しぶりに会えて胸きゅんばい！」



「お前は黙ってろ!!」




皆は笑ってるけど私は全く笑えない




「仲が悪いわけではなさそうやな」



「え？」



「仲が悪いっていうより鈴木さんが一方的に嫌ってるかんじや」



「………うん。そうだよ」



「どうして嫌ってるのか…話せる時が来たら話してや？」



「うん」



白石くんがポンと優しく私の頭に手を置いた

暖かい…









「なんね…あん顔……」

むかつく。

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