【テニプリ】想い知らずな君

21.理由 ページ22

第21話



ミーティングが終わった

結局千歳は来なかった



｢何やってんのよ…｣



｢A｣



｢ん？なに？謙也｣



｢千歳には俺がメールしとくで！｣



｢助かる！ありがとう！｣



そうだ千歳にはメアド教えてなかったんだった

もう会わないと思ってたから



｢じゃ、皆明日ね｣



｢8時やで！遅刻するんやないで〜｣



｢謙也もね!!｣



｢わかっとるわ!!｣



そういえば四天宝寺のマネージャーになってからマネージャーらしい事何一つやってない

よし！合宿で頑張ろ！



｢あ!!｣



｢あ、A｣



校門の横でしゃがみ込んでるデカい男が一人



｢こら!!千歳!!｣



｢なんね｣



｢なんねじゃなか！サボるな！｣



｢A…熊本弁出とる｣



｢うっさい！なんでサボったの！？｣



｢今日はもう白石と顔合わせられんばい｣



｢喧嘩でもしたの？｣



｢違う。大した事じゃなかよ｣



｢でも顔合わせられないって…｣



｢気にせんでよか。男のぶつかり合いばい｣



｢ぶつかり合いって…｣



それ喧嘩ってことじゃないの？

でも蔵は普段と変わらなかったし…

あ、でも不気味なほどニコニコしてたな



｢熊本弁、まだ抜けてなかね｣



｢たまに出るよ。きっぺーも｣



｢きっぺーに会いたか｣



｢私も。…謙也からのメール見た？｣



｢見た。急ばいね｣



｢早く帰って準備するよ｣



｢Aも参加すると？｣



｢当たり前じゃん！マネージャーだし｣



｢……参加してほしくなか｣



｢なんで｣



｢なんでも｣



｢じゃあ千歳が参加しなければいいじゃん｣



｢なしてそうなると！？｣



｢うるさいな〜ほら！帰るよ！｣



｢…うん｣



｢…｣



綺麗な夕焼け

明日は快晴かな

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