【テニプリ】想い知らずな君

18.心配 ページ19

第18話



キーンコーンカーンコーン



｢終わったー｣



｢終わったな｣



｢白石！部活行くで！｣



｢すまん。俺A探してくるわ｣



｢そういえば戻ってないな｣



｢謙也は先に行っててや｣



｢なんでそんなにAの事気にするんや？｣



｢そ、それは大切な仲間やから…！｣



｢授業中ずっとソワソワしてたで｣



｢ニヤニヤすんな！はよ行き！｣



｢頼んだで部長！｣



｢おん｣



何かあったんやろか

気になって授業に集中できひんかった

一言言ってくれればいいのに



ドンッ



教室を出ると誰かにぶつかった

目の前には学ラン

誰にぶつかったのかは予想通り



｢千歳…！｣



｢急いでどぎゃんしたと？｣



｢いや、ちょっと用事で｣



千歳は2組の教室を見渡して俺に目を向けた



｢Aは｣



｢千歳知らんのか？｣



｢？｣



よかった

千歳に捕まったわけではなさそうだ

ホッと胸を撫で下ろし千歳の前を通り過ぎようとすると腕をもの凄い力で掴まれた



｢いっ…！なんやねん！｣



｢Aは何処にいると？｣



｢知らん。今から探しに行くとこや｣



｢……白石｣



｢何｣



｢なしてAと下の名前で呼び合っちょる？｣



ギリギリと腕を締め付けられ

痛みで顔が歪む

千歳は今まで見たことがない恐ろしい顔をしていた



｢痛いわ！なにすんねん!!｣



｢質問に答えなっせ｣



｢…っ俺が下の名前で呼んでいいかって聞いたんや｣



｢それでAが了承したと？｣



｢そうや｣



｢………｣



｢…離せや｣



｢ほんなこつAは優しかね｣



締め付けてた手が離れる

俺は千歳を睨んだ



｢ほんまなんやねんお前…｣



｢部活、遅れるばい｣



千歳はいつもの様にへらりと笑い

階段を降りていった



｢…あんな顔初めて見た｣



普通下の名前で呼ぶくらいであんなに怒るか？

謙也だって下の名前で呼んでるし…

ほんまよう分からん奴や



｢あかん…！はよ見つけな｣





部活に大遅刻してまう









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コメントありがとうございました！


アドバイスを参考にさせて頂きます

登場人物が多い時や、誰のセリフか分かりにくい時に名前を入れようと思います(_ _*)

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