【テニプリ】想い知らずな君

13.帰宅 ページ14

第13話



千歳と手を繋ぎながら寮に向かう

恋人って訳じゃないのに…



｢またこうして手を繋げて嬉しか｣



｢…私は別に嬉しくないけど｣



｢そっか｣



寮が見えてきた

早くご飯食べて寝たい

今日は色々あったから疲れちゃった




｢何考えちょる？｣



｢ん？早く手離したいなーって考えてた｣



｢地味に傷つくばい…｣



｢ほら着いたよ。手、離して｣



｢何号室？｣



｢絶対教えない｣



｢教えて｣



｢教えたら来そうだから嫌だ｣



｢行くつもりばい｣



｢やっぱり！｣



｢朝一緒に登校したいけん｣



｢無理無理！千歳、遅刻魔だったじゃん。四天宝寺でもそうなんでしょ？｣



｢うん｣



｢…呆れた｣



｢お願い!!教えてほしか!!｣



｢……来ないでよ｣



｢今日"は"行かんばい｣



｢今日はって……｣



来る気満々じゃん

この様子だと教えるまで離してくれそうにない



｢205号室!!(腹パン)｣



｢痛っ!!｣



｢じゃーね｣



｢ばいばい！｣



何号室か教えただけでこの笑顔…

能天気な奴…

屋上の時に頬を触られた時は気持ち悪いって思ってたけど…

さっきは普通に手を繋げてた

千歳に…慣れてきたのかな

少し進歩した気がする




｢______ちょっと！ついて来ないでよ！｣



｢んー？俺もこっち｣



｢なにニヤニヤしてんの｣



｢俺は206号室｣



｢え!?｣



｢お隣さん、よろしくばい｣



｢…挨拶に行った時居なかったから知らなかった｣



｢多分その時寝てたばい｣



｢はぁ……｣




まさか隣に住んでいたとは

どうなることやら…先が思いやられる









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