ＦＩＲＥＯＮＦＩＲＥ【２】 (ページ4)

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＜Aside＞

　移籍表明と宿舎(in 韓国)へのお引越し、そして歓迎会と、楽しいときはあっという間に終わってしまった。

　久しぶりのオフである今日、ゆっくりと自宅で過ごす。韓国についてからの間に取りためた写真の整理をしながら、一人、思い出にふける。

　この仕事についてから趣味に加わった写真。私を取り巻くすべてが、きらきらしたあの時のまま、ありのままに収まっているその姿が好きだ。ジニヒョンのソンキッス、痴話喧嘩中のテヒョニヒョンとジミナヒョン、スビナがキンパを口いっぱい頬張ってるのなんか、リスみたい。可愛いｗｗｗ

　ふと、一枚の写真に目が行って、手が止まる。

　宿舎の引っ越し祝いの時の集合写真。ＢＴＳの皆さんと私、パンＰＤとみすずさんの１０人が写った写真。

　あの日は、引っ越ししてから３日目。私とみすずさん(同じ家に住んでいる)が買い物に行っているすきにＰＤの計らいでＢＴＳ全員で家に侵入したうえ、色々飾り付けてくれて、ジニヒョンの手料理に迎えられたんだっけ．．．。

　扉を開いた瞬間にパァーン！！！！ってクラッカーなったから、私、びっくりして卵割っちゃったんどよなぁ。

　リビングに着いたらついたで、山盛りのチョコレート(私の好物と知っててくれたんだよぉ．．．涙)とおしゃれなインテリアに洋服と、とにかくうれしい事しかなくて．．．。

　なんで、こんな私なんかにこんなに良くしてくれるのかなぁ。と何度も自問した。後輩ができるって、きっと彼らにも嬉しい事なんだろうな。なんて考えてると、もう１枚。

　ナムジュニヒョンの写真。グラミーのアフターパーティーの時に思わず撮ってしまったもの。

　熱気に火照ってのぼせそうだった私を自然に気遣ってバルコニーに連れてってくれたあたり、ほんとに紳士だよなぁ。バルコニー．．．というよりはただのベランダに近いような場所だったけど、ちっちゃなＬＥＤライトが幾つも、星のようにちりばめられているとおしゃれだし、ムードがあってロマンチックだった。

　フェンスに腕をゆだねて両手でシャンパングラスを挟むように持つナムジュニヒョン。その眼差しは、はるか遠く星の方に伸びでいて、最高の絵だった。だから、思わず

　パシャッ！

　その音に驚いたようにこっちを向くと、ヒョンはふわっと笑った。大人な笑顔だった。

　その夜にヒョンと何を話したかは．．．読者のみんなに知らせるのはもうちょっと後にしたいな笑。