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<THside>

 ついこの前、自分で一から書き上げた曲が事務所の審査をクリアしたので、今はその曲の総仕上げに追われてる。PDが偉く気に入ってくれたようで、シングルでアルバムまで出させてくれるらしい。

 というわけで今は作業部屋にこもって仕事をしているわけなんだけど、どうもすっきりしない。


 だって、ジンヒョンとジョングガの様子が、なんだかおかしい。

 まず、会議にめったに遅れてくることのないジョングクが冷や汗かきながらこの間、10分遅刻してきたこと。いつも人一倍真剣に会議に参加するグクが、あの日は分かりやすく上の空だったこと。そのうえ、会議が終わると真っ先に立ち上がって焦って部屋を出ていったこと。

 次にジンヒョン。グクが冷や汗かいてるのから何か察したんだろう。会議はいつもどおりだったけど、終わってグクが飛び出していくや否やそれを追いかけて行ってしまった。それに、Aのサプライズパーティーの日以来、何か悩み事があるようだった。


 二人ともどうしちゃったんだろう。何があったのかな。


 携帯を開いて『ヒョン、最近 』と打ち込んでみても、そこからどうすればいいのかわかんなくて、結局、メッセージを消してしまう。

 ジョングガが前に、「僕はヒョンたちが苦しんでるのを何もできないままで見てるのが一番つらい。」って言ってくれたその言葉が、頭をぐるぐる回って離れない。

TH 「はぁ...。」

 盛大なため息をついていると、ナムジュニヒョンが現れた。


RM 「よ!調子どう?」

 差し入れ、と渡してくれたコーラを受け取り、キャップを開けると一気に半分くらい流し込んだ。

RM 「ははは、若いな。俺がやったら喉壊れて余計歌えなくなるよ。」

 やたら気分のいいヒョンにちょっと腹が立つ。

RM 「にしても、何をそんなに分かりやすく悩んでる?」


 そう。ヒョンはいつでも僕のことをなんでもお見通しだ。


TH 「ヒョン、その...グクとかジンヒョンから何か聞いてませんか?」

RM 「それは...喧嘩でもした?」

TH 「いや、そうじゃないんです。ただ、その、二人とも最近様子が変だなって...。僕から聞いていい話なのかも分からなくて、ヒョンなら何か聞いてるんじゃないかな...って思って。」

RM 「やっぱ、テヒョンアもそうおもう?」

TH 「はい。心配です。」

RM 「だよなぁ...。ただ、あれは多分、Aが絡んでる気がするんだよなぁ。」

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作者名:NONOMO | 作者ホームページ:http://waste1ton3  
作成日時:2020年6月1日 2時

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