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<JKside>
上の空なAを作業部屋まで連れて行って、「会議終わったら迎えに行くから」と急ぎ足でお昼の約束を取り付けると、遅刻しかけている会議に向かう。
心配だ。ていうか、あんなのみて心配せずにいられる?可愛い妹のように思ってる子が、普段堂々として物おじしないあの子が...あんなに怯えきっていたのに、置いてきてしまってよかったのだろうか?まだ、震えてるんじゃないか?
いや、今は会議だ。とりあえず、昼までは会議に集中しなきゃ。
といいつつ結局、集中できるわけもなく、それでも何とか正気を保ちながら無事会議を終えた。
急ぎ足でAの元へ向かう。...と、そこにはヨンジュンが...。
A「あ、ヒョン!」
僕に気づいて背伸びしながら手を振るその姿は、いつものA。胸をなでおろす。よかった。元気そうだし、楽しそう。
A「お疲れさまです!」
JK 「おお、もう大丈夫なの?」
YJ 「?...何かあったんですか?」
A「えっと...」
JK 「いや、朝ドアに頭ぶつけてたからwww」
ヨンジュンよ、察してくれ。ヒョンの気持ちを...!
YJ 「うわ〜、またやったの?学ばないやつだなwww」
A「もーなんでもいーでしょ!それより、私もう行かなきゃ。」
YJ 「え、昼?俺も一緒に行く!」
A「ん〜...。グギヒョンがいいって言ってくれたらいいけど...。」
と、ヨンジュナとAが同時に僕の目を見つめる。ああ、負けるな僕。二人とも頑張って可愛くおねだりしてるけど、今日はだめ。Aに聞きたいことあるんだから...。
JK 「ごめん、今日はちょっと...。また近いうちに3人で行こうよ。」
YJ 「わかりました。」
少しうなだれた様子の可愛い後輩君。そんなにAとご飯食べたかったんだ...。
A「ごめん、ヨンジュナ!そん時はヒョンに奢ってもらお!」
YJ 「ん〜ん、俺が奢る。じゃ、また今度ね。楽しんで!」
A「うん、また!」
YJ 「先輩も、お疲れ様です。失礼します。」
JK 「ん、お疲れさま。今度、ホントにご飯行こう。」
YJ 「はい、ありがとうございます。」
ヨンジュンの口が閉じきらないうちに、Aの手首をつかんで、エレベーターの方へ向かう。大人げない。分かってるけど、体は正直だ。そのままずかずかとエレベーター目指して歩いて行った。
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作者名:NONOMO | 作者ホームページ:http://waste1ton3
作成日時:2020年6月1日 2時