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<JHside>
ジンヒョン提案のサプライズパーティは大成功。Aは「びっくりして声も出なかった。」「ヒョンたちといると寿命が300年あっても足りない」とか言いつつ、始終満面の笑みを浮かべてる。
ご飯も食べ終わってひと段落したところで、スタッフ陣から「もっとAのことが知りたい!!」との声が上がり、「じゃあ、心理テストでもしましょうか!」とAが提案。そして、【Aをすっぱ抜け!】ゲームが始まった。ルールは簡単。各々携帯で聞きたい質問を調べ、順番にAに質問するだけ。ジンヒョンとスタッフさん数名が質問を終え、ようやく僕の番。
JH 「...おっ!!Aは努力家だって!」
A「嘘〜、めんどくさがりで気分屋なはずですよ、私は。」
YG 「嘘つきはお前だ、A。」
TH 「ホント。こないだなんかフラフラになりながら練習してたくせに!」
A「そういうヒョンこそ、フラッフラでDNA踊ってたくせに!」
JH 「はいはい、二人とも意地張んのもそんくらいにして。じゃあ、次の質問は?」
スタッフ「あの、いいですか?」
A「はい、どうぞ。お願いします!」
何も話せないまま僕の番終わっちゃったけど、ちゃんと伝わったかな?僕の言いたかったこと。
君は努力だよ、僕は見てるんだよ。
全部じゃないけど、知ってるんだよ?
Aが頑張ってることくらい、一緒に踊っていればすぐに分かるんだよ。
たった2日のレッスン。1日目に教えたことを2日目には完璧に自分の体にしみこませてきていた。最初は全然動きが硬かったのに、たった2日だけで動きが柔らかくなって、動きに表情が加わっていた。でも、Aの凄いところはそこだけじゃない。
一度だけ、Aの作業部屋を訪ねたときのこと。机には付箋とマーカーだらけの韓国語の辞書と、文字だらけのノートが開かれていた。聞くと、PDからの宿題で、毎週土曜日の午後7時までに1週間分の日記を韓国語で書いて提出しなければならないとかで、韓国語の勉強もぬかりなかった。「PDの添削が分かりやすくて、とても助かるんです!」とうれしそうなAに、本当に頭が上がらなくなった。
素直で謙虚なA。だからこそ、心配。
無理しないで。Aは僕らの家族だからね。もっと、僕らを頼っていいんだからね。
スタッフさんたちと楽しそうなAの背中にテレパシーを送った。
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作者名:NONOMO | 作者ホームページ:http://waste1ton3
作成日時:2020年6月1日 2時