ＦＩＲＥＯＮＦＩＲＥ【２】 (ページ12)

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＜ＪＮside＞

　爆睡中のA。なぜか眉間にしわを寄せている。

ＪＮ「A、朝だよ。起きて。」

　そういって肩をゆすってみるものの、起きる気配を微塵も感じさせない。我が家のマンネのように．．．。ナムジュナの次はジョングガか．．．。ある意味、新しい顔発見だ。

ＪＮ「ほら、起きないとおいてっちゃうぞぉ！」

　と、半ばキレ気味にその場を離れようと腰かけていたベッドから立った瞬間、きゅっと小さな力が僕のＴシャツの裾を引っ張った。驚いてAの方を振り返る。

A「いか．．．．ない．．で．．．」

　Aは泣いていた。でも、その顔は確かに眠りの中にいた。

A「おいてか．．．．な．．．いで」

　思わずべッドに座りなおした。シャツの裾を握るAの小さな手が震えている。

ＪＮ「大丈夫だよ。大丈夫。僕はここにいるよ。どこにもいかない。」

　そういってAの震える手や汗ばんだ頭をなで、何とかAに落ち着いてもらおうと必死だった。しばらくの間Aはうなされ続け、「行かないで」とつぶやき、涙を流し続けた。

　10分くらいたってからだろうか。やっと、Aが静かに寝るようになった。

ＪＮ「ちょっと、待ってて。」

　そうっとささやいて、ベッドを離れる。嘘のように穏やかに眠るA。あと30分くらいはゆっくり寝かしてあげようかな。会社で待ってるメンバーたちにはちょっとトラブル発生で遅れるとだけ連絡を入れた。ありあわせの材料でおかゆを作っていると、Aが起きてきて、

A「おはようございます。」

　といって目をごしごし擦り、あれ？と目をまん丸く見開いて僕を見る。

ＪＮ「おはよう。」

A「え？ジン．．．ヒョン．．．？」

ＪＮ「サプラ～イズ！！」

A「？？？？ゆ．．．め．．．？？？？？」

　そういうとまた、あの日のように右頬をパチンッと思いっきりひっぱたく。

ＪＮ「またまた．．．本物だよ、ぼくは。」

A「いい、におい。」

ＪＮ「お、そうだった。朝ごはんつくったから、一緒食べよ！ってもう昼か(笑)」

A「はい．．．」

ＪＮ「あ、ご飯食べたらすぐしたくして。」

A「？．．．どうしたんですか？」

ＪＮ「Aと遊びに行くから！」

　キョトンと首をかしげておかゆを頬張ると、Aはまた、涙をこぼした。それも、アニメのキャラクターみたいな大粒のやつを。