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ドアのガラスから覗くと、隼から送られてきた写真とおなじ裕太さんと玲於に挟まれて鏡に向かっているAちゃんたちの光景が広がる。

ダンス教わってるっぽい。


しばらく3人で覗いてたり動画を撮ってたりしてたら、鏡越しに隼と目が合った。



ガチャっとドアを開ければ、一斉にこっちを見るGENEさんたち。

と、裕太さんと玲於の傍から離れて飛びついてくるAちゃん。


……とはならなかった。残念。()

でも成長を感じる……。

おじさん感激。



「Aちゃんリハ終わったよ」

「おかえりー」



Aちゃんはそう言って、ランドセルを背負って駆け寄ってきた。

可愛い。



「Aちゃん、またダンス教えてもらってたん?」

「なんかやりたくなって、」

「楽しかった?」

「うん!」



ホントに楽しそうに返事をするAちゃん。

そんなに楽しそうにしてくれるんだったらさ、



「EXPG行ったらええんちゃう?」

「お、いいねぇ、行っちゃう?」

「……?」



“EXPG”という単語が分かっていないのか、頭に大量のハテナを浮かべるAちゃん。

可愛い。



「EXPG、?ってなに?」

「んー、ダンススクールみたいな?俺も行ってたとこ」

「俺も行ってたで」



へぇー、とまた興味無さそうな返事をするAちゃん。

可愛い。



「……厳しそう」

「ははっ、まぁ確かに間違いではないなぁ(笑)」

「でもやりたいかも」

「お、今度見学行ってみよっか」



昔だったらね?

『リクに教えてもらいたい』って言ってくれるんだけどね。

成長成長、……(泣)



……べ、別に?!

寂しいとか思ってないしっ、!()









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作者名:L | 作成日時:2020年7月25日 18時

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