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真夜中。
ふと目が覚めた。
もちろんAちゃんは夢の中。
スマホと繋いでいた充電器を外してライトを点けて、ふらっとリビングへ向かった。
冷蔵庫に入れておいた冷たい麦茶をコップに、
「……あ。()」
……ではなく、テーブルに盛大にぶちまけた。()
本当に豪快なこぼし方をしたせいで、ティッシュを何枚も使って水分を拭き取る羽目に。
ティッシュを捨てようと、ふとゴミ箱の中を覗いた時だった。
中にビリビリに破かれた紙が入ってる。
「……授業、参観、?」
金曜日……。
……金曜日ッ!5時間目!
『ねぇ陸、』
ベッドに横になって寝る準備が完全に整った時。
Aちゃんは控えめに口を開いた。
『今週の金曜日って仕事だよね?』
『んー、確か1日リハだったけど……なんで?なんかあった?』
『んーん、なんでもない』
おやすみ、と布団を被って目を瞑った。
寝る前に言ってたの、この事だったか……、
ゔー、これは行きたいなぁ……。
んじゃなくて行かないとなぁ。
リハどうしよう。
……サボろうかな。()
まぁさすがにそれはしないけど。
3日間頼み込みまくったら許してくれたりしないかなぁ、……。
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作者名:L | 作成日時:2020年7月25日 18時