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んん。
わからない、……。
垂直とか、並行とか。
平行四辺形とか、ひし形とか。
もう全部線。全部四角じゃん。同じじゃん。()
「マネくん……は仕事中、」
「どしたん、どこがわからんの」
「壱馬くんこれ分かるの?」
「ばかにしとるやろ。てかかずま、な」
「壱馬くん」
「壱馬」
「壱馬くん」
「壱馬」
「壱馬くん」
「かーずーま」
「くーん」
「うるっさいなぁお前ら」
「「だってー。」」
仲良しか、と壱馬くんと私のほっぺたをむにゅっとつまむやましょーさん。
「やましょーさんだってやましょー❤ってよばれたいれすよね?」
「あたひ絶対ハートなんてつけないれしゅからね」
「まぁたしかになぁ。距離あるな」
「ないれしゅー」
やましょーさんはなぜか私のほっぺたをむにむにしたまま隣に座る。
「あー、平行四辺形ねぇ」
懐かしいなぁ、と私の教科書をペラペラめくるやましょーさん。
あぁ、ページがわかんなくなっちゃう……、
「これは分かるんじゃ。うわ、全部丸じゃが。すげ」
「そっちはわかりましゅ」
「ましゅ(笑)」
「もー、かーまくんうるひゃい」
「んふ、ここはねー、……」
教科書のページをあっちいったりこっちいったりしながらも、めちゃくちゃ分かりやすーく教えてくれるやましょーさん。
正直先生より全然分かりやすい。
「……みたいな?でももっとわかりやすい人いっぱいおんで」
「涼太さんとか?」
「そーそー、岩さんとか。あの人たち超頭良いよ」
「でも会ったことないからいい」
「……会ってみる?」
「やだ」
なんでよ、とニコニコ……いや、ニヤニヤするやましょーさん。
……いつか連れてかれそうな予感。
「Aちゃん、俺らリハあるんだけどさ、」
陸が後ろから私のほっぺたを両手で挟み込んで言う。
なに、私のほっぺた触るの流行ってんの?
「GENEさんかバリボがいま暇らしいんだよね」
「会ったことないよ」
「会ったことないね」
「……ここで1人で、」
「だーめ。なんかあった時危ないでしょ?」
「ぶー。FANTAは?」
「残念ながら今リハ中ですねー」
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作者名:L | 作成日時:2020年7月25日 18時