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38話 想いは残り続ける ページ40

セカイじゃない…?



ミク「ここは一見セカイのように見えてまだ未完成…元々欠片のような存在なのです」


奏「欠片…?」


ミク「はい、Aの想いが見つかりこの場所の全ての力が今、失われているのだと思われます
このままではここは、消えて…無くなってしまうでしょう…」


瑞希「それじゃあミクは…ミクはどうなるの!?」


『…!』


ミク「……残念ですが、ここでお別れです」


『そんな…』



そんなの絶対に嫌!


私、ミクにまだ何も恩返しできてない、もっとミクと一緒に過ごしたい



『ミク、なんとかならないの…?』


まふゆ「…そうだ、あっちのセカイのミクに頼めば…」


ミク「私はこの世界から離れられないのです…ごめんなさい」



うそ…助けられないの?


…ぁ、また泣いちゃった、私ってこんなに泣き虫だったっけ…



『うッ、ぅ…』


ミク「もうAったら、さっき泣き止んだばかりでしょう?」


『だ、だって…!』



ミクは私を安心させるように両手を握ってくれた


…ねえ、どうしてそんなに笑顔でいられるの?



ミク「A、貴方はもう一人ではありません、それに前に比べてとても強くなりました
…笑ってください、自信をもってください、私はずっと応援していますから」


『ミク……
…ありがとう」


ミク「…っ、さあ行って」



そして私たちは大木へ戻り別れを告げた















ミク「ふふ、行ってしまいました
…最初から分かっていたのにいざとなると辛いですね
A、私は貴方と会えて本当に良かったです
奏、まふゆ、絵名、瑞希…Aを見つけてくれて、ありがとう」



この世界にいたたった一人の少女は目に涙を浮かべ、濃い霧の中へと姿を消した





















目が覚めたとき私はセカイにいた


なんでセカイに?って思ったけど、そういえば少し疲れてたから休もうと思って横になってたんだった


そこまではいいんだけど、どうしてまふゆたちがいるんだろう


隣で寝ててビックリしちゃった


ビックリしたといえばミクが私たちに気付いた瞬間慌てて駆け寄ってきて大丈夫?とか心配してた、と言われた


みんなに聞いてもなんのことか分からないみたい


正直私も分からない、だけど何故かポッカリ心に穴が空いたような…でも胸の中のモヤモヤがスッと無くなったような感覚だけが残っている


今だけは、なんだかいつもより前向きに頑張れるような気がした

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みずな(プロフ) - 面白かったです!連載終わっちゃったの寂しいな… (2022年3月24日 20時) (レス) @page9 id: 6e79866175 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らねい | 作成日時:2022年2月28日 18時

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