未来永劫 ページ30
生きる意味を失った。
唯一の理解者であり、喉元に不自然な大火傷をおったおばあちゃんをもういない。
おばあちゃんは、凄く格好良かった。
孫である私にでも、赤の他人にも、相談できるフラットな相談相手だった。
だから、皆が憧れ尊敬していた。
ただ、おばあちゃんは凄いと言われると見え昔のことを哀しむように、笑うのだが。
だけど、クラスメートからしたら、何となく嫌なのだろう。そのせいか、クラスメート達は私を見下し、蔑んだ目で見ていた。
そのことを、おばあちゃんに話したら学校へ全速力へ向かい杖を職員室で振り回しまくったのだが。
何事も全力で取り組み、世界で一番理解してくれた人はいない。
両親に言っても後でねの一言で、こちらの勇気を小石よりも価値が無い物だと言わんばかりに睨んでくるので意味がない。
だから、屋上から飛び降りようとした。
フェンスを乗れ越え、四角い鞄をそこら辺に放り投げ気持ちを整える。
一歩。
不思議と、恐怖はは無かった。感覚が麻痺しているのだろう。
二歩。
これを踏み出せばもう戻れない。
そして彼女の体が空を切る。
ビル風によって体の向きがクルリと周り未練がましく手がフェンスを掴もうとする。してしまう。
「おりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！こんのバカたれぇぇぇぇーーーー！！！！！」
腕を掴まれた。ぐいっと持ち上げられ屋上へと足をつかされる。
改めて、持ち上げた人物を見ると何というか。昭和にいそうな茶色の短髪にセーラー服の少女。
黒髪長な彼女に人のこと言えないと思うのだが。
「誰？貴女。」
平坦とした声だと自分でも思った。だが無理もないだろうついさっきまで二十階建てのビルの屋上から飛び降りようとした、不思議ちゃんなのだ。
「強いて言うなら、人喰い妖怪かしらね。」
表情筋が強ばるのを感じながら、話を聞く。
「原因は、何かは知らないけどもしかして貴女他人からいじめで死のうと。」
「そうだけど。」
当たり前のことを確認されつつ耳を傾ける。
「正真正銘のバカね。」
「ハァ！」
素っ頓狂な声を出してしまい驚く間もなく話は続く。
「他人に影響されて自分の人生を預けんなよ！自分の人生だろ！自分で決めて行動しろ！」
肘を尽きながらも告げる。
生きたいに決まってるだろう！
「私が手伝う一緒に殴りに行こう。」
その手を迷いなく勢い良く掴み取る。
まもなく命を絶とうした少女の人生は変わる。
人喰い妖怪によって。
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ミカみかん - C.(´･ω･`)、ありがとうございます！やっぱりあけた良いんですね…以後改善します！ (2019年7月30日 9時) (
レス) id: ffa316ce3a (このIDを非表示/違反報告)
C.(´・ω・`) - 面白かったです!只、行を少し開けた方が読みやすいかな?と思います。次の話も、楽しみにしています! (2019年7月28日 14時) (レス) id: f0bf6b6a91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカみかん | 作成日時：2019年7月24日 14時
